自律神経と腸の関係
皆様、体の調子が悪くて病院に行ったとき、これといった原因が見つからずに「ストレスのせいですね」と言われたことはありませんか?運動する、趣味をもつ、気分転換を図るなど様々なストレス解消法がありますが、これをすればストレスが消えるといった切り札は今のところ見つかっていません。
実は「ストレスのせい」という言葉は言い換えると、「ストレスのせいで自律神経が乱れているのが原因」ということなのです。そして、自律神経に大きな影響を与えているのが腸です。
という事で、今回は、自立神経と腸の関係
腸は自律神経と密接な関係があってお互い影響し合っています。自律神経は自分が意識しなくても自動的に働いてくれる神経なので腸とどんな関係があるのか?と思うかもしれませんが、腸内細菌のバランスを整えて腸の働きを良くすると自律神経が整います。また自律神経のバランスが整うと腸の働きも良くなります。
そしてもう一つ腸にはほかの臓器にはない特徴があります。腸は脳とも直接つながっていて、体に害のあるものが腸に侵入すると、それが瞬時に脳に伝わり反応します。それが下痢です。また反対に便秘やガスが溜まるなど腸が異常を感じれば、すぐさま脳に届いて胃腸の働きを鈍らせることもあります。
腸は自律神経に影響を与えるだけでなく、脳にも影響を与える臓器、「腸は第二の脳」とも言われるほど大切なものなのです。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つに大別され、この2つがバランスよく働くことで自律神経の調和が保たれます。
● 腸と自律神経のバランスがカギ
自律神経
交感神経が高ぶりがちな現代人、眠る前のリラックスが必要
現代人の生活では、夜になっても交感神経が働きがちである。そのような時には、心身の緊張を解いてリラックスすることが大切である。ぬるめのお湯(38-41度)への入浴、軽いストレッチ、アロマ、音楽、腹式呼吸などが有効である。
逆に、夜に活発に運動すること、パソコンなどの電子機器の使用、刺激的な映像、ストレス、カフェインの取り過ぎなどは交感神経を刺激してしまう。
規則正しい生活習慣によって、体内時計が整えられる。そして、体内時計にコントロールされて自律神経がバランス良く活動することで、しっかりとホルモンが分泌され、より良い睡眠を取ることができるのである。
自律神経
副交感神経が優位になるとなぜ良い睡眠がとれる?
夜に副交感神経が優位になると、寝付きが良くなってぐっすり眠れ、心身の休息と回復がしっかりと行われる。例えば、副交感神経には血管を拡張させたり、ホルモン分泌を増加させたりする働きがある。血管が拡張することによって血液やホルモンが体中の細胞に運ばれやすくなる。血液は、体内の細胞に栄養素を運び、細胞からの老廃物を受け取る働きがある。これによって、細胞は効率よく、栄養の吸収と老廃物の排出を行うことができる。
また、睡眠中には特に成長ホルモンが重要な働きをし、細胞の新陳代謝を促進し、病気の治癒、免疫力の向上、アンチエイジングなどの働きをする。
メリハリのある生活で日中、交感神経をしっかり活動させる
夜に副交感神経を優位に活動させるには、実は昼間の生活が重要である。昼間、いかにメリハリをつけた生活をするかにかかっている。
生活にメリハリがないと自律神経のバランスが悪くなる。例えば、日中に運動を一切しなかったら交感神経の活性化が足りず、夜になってから交感神経が働いてしまう。日常生活でどちらかの神経ばかり働かせてしまうことで、自律神経の切り替えがうまくいかなくなる。交感神経が日中にしっかりと活動することで、夜、副交感神経への切り替えがスムーズにいくのである。
そして、自律神経は体内時計によってコントロールされているため、日中、交感神経をしっかりと働かせるには、体内時計を整え規則正しい生活をすることが重要である。
自律神経
自律神経(交感神経・副交感神経)の上手な切り替えで良い睡眠を
体内時計に連動する自律神経
交感神経と副交感神経は自律神経といわれる。手や足などの筋肉を動かす運動神経とは異なり、われわれの意思とは無関係に「自律」して、体の各臓器をコントロールしている。例えば、心臓の拍動、呼吸、体温、消化、ホルモン分泌などは自律神経の働きによるもので、わざわざ「心臓を動かそう」というように意思が関係するものではない。
自律神経はホルモンと並び、体の二大調節機構であり、体内時計に完全に連動したシステムで、睡眠に深く関わっている。つまり、体内時計の乱れは、自律神経やホルモン分泌の乱れを引き起こし、睡眠に悪い影響を与えるのである。
良い睡眠のカギは夜の副交感神経にあり
交感神経は「闘争あるいは逃走の神経」ともたとえられ、日中に優位に活動する緊張モードの神経である。
一方、副交感神経は「休息の神経」ともいわれ、夜間に優位に活動するリラックスモードの神経である。この2つの神経は、どちらか一方が活動すると、もう一方は抑制されることによってバランスを取っている。
良い睡眠には、夜間に副交感神経の活動が優位になることが大切で、そのためには、日中活動していた交感神経から副交感神経への切り替えが上手に行われることが必要である。
オキシトシン
どうなの? オキシトシン点鼻薬
最後にオキシトシンを分泌させる奇策、いわばウルトラCについて。
筆者はこの記事をまとめるにあたり、日本でもオキシトシン点鼻薬をネット通販でも手軽に買えることを知りとても驚きました。そして直感的に「安易にクスリに頼っちゃダメだ!」と思ったのですが、みなさんはどうお考えになるでしょうか?
オキシトシン・スプレーは各種発売されていて、浮気防止スプレーやモテ薬、媚薬めいたオキシトシン点鼻薬もあるようです。
一方で自閉症の治療薬として、オキシトシンが注目されていることも付け加えておきましょう。
オキシトシン
3.家族も友達もいない場合
「自分、かなり真性な孤独なんですが…?」という方々。様々な原因によって孤立してしまい、心を許して付き合える友人知人が現状いない、という状況にある人びとも多くいることでしょう。
しかし、孤立状態を打破できないでいる人でも、オキシトシンを分泌することは可能なのです。
【オキシトシンを分泌させる方法】
感動する
感情を素直に表す
親切を心がける
思いやりの気持ちを呼び覚ます
ほ乳類とのスキンシップ(特にイヌ)
マンガでもアニメでもいいのです。自分の心がパッと弾けるような体験を繰り返せば、オキシトシンは分泌されるといいます。
そして、「ステキ!」「カワイイ!」「カッコいい!」「シビれた!」「感動した!」という感情を、抑えることなく解放して、自分が体験した感情をさらに大きく、大げさに味わいましょう、というわけです。
その繰り返しで感受性はどんどん高まっていくでしょう。
また、例えばコンビニに行って買い物をして家へ戻る、というあまりにありふれた日常にも、オキシトシン分泌に繋がる「きっかけ」が潜んでいるといえます。ちょっとしたタイミングで、見知らぬ他人に道を譲ったり、ドアを開けてあげたり、「ありがとうございます」「ごちそうさまです」というような言葉を使うように心がけるだけでも、オキシトシンの分泌に繋がるのですから。
ふと自分でも思いがけず、知らない人に親切な行為をして「オレってば、ガラにもなく良いことしちまった…」となんだか恥ずかしくなることもありますが、そんなとき、心が少しくすぐったくフワッと膨らむような感覚を覚えます。これがオキシトシンの作用なのかもしれませんね。
オキシトシン
2.配偶者や恋人がいない場合それでは第2のケース。「ええい! ラブい相手がいないんだよバカ!」って方々は、いったいどうすりゃいいのでしょうか。少し酷な話かもしれませんが、オキシトシンが「ラブホルモン」「抱擁ホルモン」とも言われるだけあり、オキシトシンのもたらす多幸感を味わうには、恋人やパートナーとのスキンシップや性交渉がもっとも効果的なのかもしれません。しかし、ラブなスキンシップに頼らずとも、別の方法でオキシトシンを分泌させることができます。【オキシトシンを分泌させる方法】スキンシップ(同性でもOK)
家族団らん
友達と食事をする
友達とカラオケにいく
おしゃべり
プレゼントを贈る
人に料理を作る
同性の友達でもいいから、とにかく一緒に遊んで、心を開いて、楽しめば、オキシトシンは分泌される、といいます。誰かのためにプレゼントを贈ったり、料理を作ることも良いのだそうです。家族や友人知人への信頼の心、人と人との絆の美しさを再確認してオキシトシンを分泌させれば、社交性や好奇心もグングン高まっていくでしょう。そうすれば自然と、恋愛感度も高まっていくのです。恋人がいないからとふさぎ込むことなく、人と交わって前向きに幸せを感じましょう。そうすれば、恋人との出会いを引き寄せることができるはずですーー。オキシトシンはわたしたちにそう教えてくれているかのようです。
オキシトシン
どうやって出すのオキシトシン!?ではこのオキシトシン、どうやったら分泌されるのでしょうか。オキシトシンの出し方を知ることは、まさに「無敵の自己治癒力」をマスターすることに他なりません。頭に叩き込んでおいて損は無いはずです。オキシトシンは、家族や夫婦関係、他者とのスキンシップや信頼関係に大変深く関係するホルモンです。したがって、「配偶者や恋人がいる場合」「配偶者や恋人がいない場合」「家族も友達もいない場合」の3つのケースに別けて、その分泌の方法を確認していきたいと思います。1.配偶者や恋人がいる場合【オキシトシンを分泌させる方法】触れ合う/スキンシップ
マッサージ
見つめ合う
抱擁/ハグ
キス
愛撫
性交渉
なんてことはない、もしあなたに親密なパートナーがいるなら、ふたりで「ラブラブ&いちゃいちゃ」な時間を過ごせば、それだけでオキシトシンがドバドバ出まくりな状態になるのです!なにしろ、特に女性はセックスによってオーガズムを迎えたときこそ、オキシトシンが大量に分泌されるとも言われているぐらいなのですから。いうまでもなくオキシトシンが分泌されまくれば、心にも体にもいい影響を与え、仕事も勉強も意欲的に取り組むことができるでしょう。
オキシトシン
神秘なる「オキシトシン」に注目せよ!
「幸せホルモン」「抱擁ホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」への注目が今、急速に高まっています。
「飼い主とイヌが触れ合うことで互いにオキシトシンが分泌される」という麻布大学の研究チームによる論文が、アメリカ『サイエンス』誌に掲載され、世界でも話題になりました。このニュースは新聞でも一斉に報道され、「オキシトシン」という言葉は広く流布しました。
人と人との肉体的な接触や、簡単なボディタッチでも分泌されるというこのオキシトシン。IT革命の副作用で、「現実(リアル)=オフライン」での触れ合いの機会がどんどん減少して、触るものといえば「キーボードかスマホ画面」という、21世紀ニュータイプなわれわれ現代人は、明らかに「オキシトシン不足」になりやすい状況にいます。
ストレスを癒して心身の健康を掴み取り、幸せな未来へと歩み出すためにも分泌させない手は無いでしょ、オキシトシン! …ということで、オキシトシンの「神秘なる力」と「分泌させる方法」を紹介したいと思います。
「オキシトシン」とは、ギリシャ語で「早く生まれる」という意味の言葉が語源のように、古くから女性の出産や子育てに関連するホルモンとして広く知られていました。
しかし近年、オキシトシンの研究が急ピッチで進み、その驚くべき“神秘の力”が注目されるようになりました。ここ1、2年の間に「オキシトシン」という言葉を耳にされた方も多いのではないでしょうか?
「幸せホルモン」「恋愛ホルモン」「抱擁ホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」「癒しホルモン」など、数々の異名を持つこのホルモン、分泌されるとわたしたちに以下のような効果をもたらしてくれるといいます。
幸せな気分になる
脳・心が癒され、ストレスが緩和する
不安や恐怖心が減少する
他者への信頼の気持ちが増す
社交的となり人と関わりたいという好奇心が強まる
親密な人間関係を結ぼうという気持ちが高まる
学習意欲と記憶力向上
心臓の機能を上げる
感染症予防につながる
このオキシトシン、分泌させない手はないですよね! なにしろわたしたちに、「生まれてきてめっちゃ幸せ! みんなありがとう!」という気分を味わわせてくれるホルモンなのですから。
オキシトシン
3.仕事仲間とランチをする最近ではレストランに「おひとりさま」用の席が増えています。しかし、一人で食事をとるより、誰かと一緒に食事をした方が、オキシトシンは分泌されます。同僚と一緒にランチに出かけることで、午前中にたまったストレスを発散することができるのです。4.個人ではなく、「グループ」で目標を達成するオキシトシンは、みんなと一緒に出すことができるのが特徴です。個々で競うより、チームで問題を解決し、成果を出す方がオキシトシンを出やすい環境になります。信頼し、互いに応援することで、オキシトシンはどんどん放出される。そして目標を達成したら、お互いを褒め合うことで、さらにオキシトシンが出てきます。5.同僚と居酒屋で「グチる」人との交流でオキシトシンは放出されます。その際に効果的なのが「共感」です。仕事帰りに居酒屋で会社への不満やグチを言い合うことで、共感が生まれ、ますますオキシトシンが出るというわけです。確かに相手にわかってもらえるとうれしいですよね。いかがでしょうか。五感を満足させること。積極的に人と接すること。この2つを心がけることでオキシトシンをたくさん出して、仕事をしながら幸せになりましょう。