梅雨時の体調不良
体の湿気をとる!梅雨の体調不良の対策法
生活習慣
梅雨の気候の変化で自律神経が乱れやすくなるとご紹介しましたが、自律神経自体の働きを高めるためには、運動がおすすめ。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行うことで、血液循環もよくなります。
また、良質の睡眠をとるためにも、入浴のタイミングに気を配ってみましょう。人は体温が下がってきたときに眠りに入りやすくなるため、寝る1時間くらい前に入浴を済ませられるとスムーズに眠りにつくことができるようになります。入浴は、シャワーだけで済ませるのではなく、38~40℃のぬるめのお湯にゆったり浸かりましょう。
その他にも、早寝早起きや1日3回食事をとるなどの規則正しい生活を送ることも、梅雨の体調不良の予防には大事です。
梅雨時の体調不良
体の湿気をとる!梅雨の体調不良の対策法
もしかすると、梅雨時に何の体調不良も感じない人はいないのかもしれません。梅雨は1ヶ月以上続くもので、その間に体調を崩さずに過ごすためにはどんなことに注意するべきでしょうか? 食事や生活習慣のそれぞれについて見てみましょう。食事・食生活食事は体を作る素となるもの。梅雨を元気に乗り切るためには、食事内容を見直すこともとても大切になります。先程ご紹介したように、梅雨時の体調不良は、体内に水分がたまることが原因のひとつ。そこで梅雨時には体内の水分を排出しやすくする食べ物が最適です。納豆やホウレン草、バナナ、きのこ、緑茶などには、水分排出を促すカリウムが多く含まれていておすすめ。また、ショウガやニンニク、キムチなどは胃腸の働きを促進するので、内臓の働きも助けてくれます。冷たい飲み物を摂取しすぎると、内臓が冷えて体調不良につながることもあるので注意しましょう。
梅雨時の体調不良
梅雨の体調不良の症状と原因ここでは、梅雨によくある体調不良の症状と、それぞれの原因についてご紹介しましょう。だるい・ねむい梅雨になると体のだるさが続いたり、眠気がとれなかったりすることがあります。この原因のひとつとして、梅雨時の気候や気圧の変化により、自律神経が影響を受けている可能性もあります。人が活発に活動しているときは「交感神経」が優位となり、リラックスしたり眠ったりするときは「副交感神経」が優位になることで、自立神経はバランスよく機能しています。しかし、梅雨の気候や気圧の変化によって自律神経に影響が出ることで、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうことがあります。それによって、だるさや眠気を感じやすくなることが考えられるでしょう。風邪を引きやすいなんとなく体調が優れない…というだけではなく、梅雨になると「風邪を引きやすくなる」という方も多いでしょう。梅雨に入る前は夏日になるような暑い日もあったのに、梅雨になると気候が一変し、肌寒さを感じることもあります。さらに、梅雨の間は日によって暑くなったり寒くなったりします。そんな天気の変化に体がついていかなくなってしまい、風邪を引きやすくなることもあるでしょう。むくみ女性に多い梅雨時の悩みとして、むくみがあります。顔や体のあちこちがむくんでしまう経験がある方もいるでしょう。これは、梅雨になると湿度が高くなることが関係しています。私たちの体は気温が高くなれば汗をかいて、体温を調整します。しかし、湿度が高いと体内の水分が汗として体から蒸発しにくくなり、結果として汗をかきにくくなってしまうのです。すると体内に余分な水分がたまりやすくなり、それによってむくみが生じてしまうこともあります。吐き気・めまい・頭痛梅雨時は吐き気やめまい、頭痛を感じる方も多くいます。これも、気圧の変化が原因のひとつとされています。梅雨の低気圧によって交感神経が刺激されること、また、交感神経が優位な状態が続くことで体が緊張でこわばり、血行不良になりやすくなるなど、複数の要因が複雑に絡まって起きることもあります。
梅雨時の体調不良
梅雨は子供の体調にも影響はあるの?
大人が梅雨に体調を崩すのと同じように、抵抗力の弱い子供も体調不良となりやすいものです。4月から幼稚園や小学校に入ったり、新しいクラスの仲間と新学期が始まり、6月頃は新しい環境による疲れがちょうど出てくる頃。そんなタイミングと梅雨が重なり、子供も体調不良になりやすくなるのです。
子供に起きる症状としては、体のだるさや立ちくらみ、めまいなど。ムシムシとして暑い日が続くと、知らないうちに水分不足となっている可能性も考えられます。
また梅雨時に心配なのは、子供の体調を著しく損なってしまう食中毒でしょう。お弁当には抗菌シートを使うほか、食べ残したものは常温で保存しないなどの注意が必要です。また、口のまわりや手足に発疹が現れる「手足口病」は、梅雨や夏に流行します。梅雨の体調不良によって子供の免疫力が落ち、このような病気にかかる可能性もあるでしょう。
梅雨時の体調不良
頭痛・眠気・だるさ・むくみなど、梅雨になるとさまざまな体の不調に悩まされる方が少なくありません。そんな梅雨の体調不良はなぜ起こるのでしょうか?
梅雨、体調不良
梅雨の体調不良はなぜ起こるの?
梅雨になると、頭痛や倦怠感などの体調不良を感じる方が多くなります。この原因は、梅雨時は低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わり、天気が崩れやすいことに関係があるといわれています。
また、雨が降って肌寒さを感じる日もあれば、梅雨の晴れ間に夏のような暑い日もあり、寒暖差が大きくなることも原因のひとつでしょう。さらに、それらが積み重なることによって、体はもちろん心にもストレスをもたらし、自律神経のバランスが崩れてしまうことも考えられます。
また、気候以外の要因として、6月は祝日がなく疲労を感じやすい時期であることも関連があるかもしれません。
マタニティ手の痛み
膠原病、腱鞘炎の可能性も
指の腫れに着目すると、混合性結合組織病・全身性エリテマトーデス・シェーグレン症候群などの膠原(こうげん)病の可能性が考えられます。30歳ぐらいの女性に多い病気です。関節炎を伴うことも多いです。発熱・皮疹(ひしん)・口腔(こうくう)内アフタ・乾燥症状などの症状を伴います。
一般に関節リウマチは妊娠中に改善傾向を示し、全身性エリテマトーデスなどは妊娠中に悪化傾向を来すといわれています。もちろん、すべてではありません。
中指の「くの字」になって真っすぐに伸びない点に着目すると、左中指屈筋腱鞘(くっきんけんしょう)炎の可能性もあります。手指を無理に伸ばそうとすると強い痛みを感じることが多いです。症状が強くなる前の起床時に、左手を開こうとすると左中指だけ伸ばしにくくて、右手を添えて伸ばそうとした時にバネが弾くように伸びたということがなかったでしょうか? バネ指の所見が以前あったなら腱鞘炎の可能性が高くなります。
! 妊娠とは直接関係ない症状か
これらのことから、手指・関節症状のみで発熱などの症状がない場合は、整形外科・リウマチ科を受診して必要に応じて腫れている関節の超音波検査を受けるとよいでしょう。発熱・発疹(ほっしん)などの症状を伴う場合には、膠原病科を受診して膠原病疾患の可能性を調べてもらうとよいと思います。
現在の関節症状と妊娠とには直接的な関係はないと思われます。治療に関しては、妊娠中ということもあり、診断を受けた医療機関でさらに相談されるとよいと思います。
マタニティ手の痺れ
手根管症候群の診断方法
手根管症候群は、親指から薬指の中指側に限ったしびれなどが特徴ですが、受診する段階ではそこまで細かく症状を自覚していないことがほとんどです。
そのため、病院では問診だけでなくさまざまな検査を行って診断を確定する必要があります。
柏厚生総合病院では、手根管症候群の診断について以下のように説明しています。
問診や診察所見(誘発テスト)だけで診断がつくこともありますが、すべての典型的な所見を併せ持つことは少ないです。
従って、客観的に神経障害の程度を調べるためにも、電気生理学的な検査(神経伝導速度検査)は必要不可欠です。
手根管内の占拠性病変が疑われる場合、超音波検査(エコー)やMRI検査が必要になります。※3
■簡易検査(誘発テスト)
簡易検査の方法はいくつかありますが、ティネル徴候の有無を調べるテスト、ファーレン徴候の有無を調べるテストがあります。ティネル徴候を調べるテストでは、手首を診察用のハンマーの打腱器(だけんき)で軽くたたき、しびれや痛みの有無を確認します。
また、ファーレン徴候の有無を調べるテストでは、両手の甲を合わせ、胸の前まで持ち上げることで手のしびれが起こるかどうかを確認します。これらの簡易検査でしびれなどが出た場合、手根管症候群の疑いがあると診断されます。
■神経伝導速度検査
神経伝導速度検査は、手首に電気刺激を与えて手根管内の神経に電気が伝わる速度や反応を調べる検査です。神経の伝達速度に遅れがみられた場合は、手根管症候群と診断されます。
■MRI検査
手根管内の腫瘍による病変が疑われる場合はMRI検査を行います。また、頸椎の神経が手根管症候群の原因となっていることがあるため、症状の区別をするために頸椎のMRI検査をする場合があります。
マタニティ痺れ
手根管症候群の症状
初期には示指、中指がしびれ、痛みがでますが、最終的には母指(親指)から環指の母指側の3本半の指がしびれます(正中神経の支配領域)。急性期には、このしびれ、痛みは明け方に強く、目を覚ますと手がしびれ、痛みます。
手根管症候群の症状は、親指から薬指にかけて徐々に広がる痛みやしびれです。ひどくなると、細かいものをつかむことができず、親指と人差し指でOKサインを作ることが難しくなることもあります。手を振る動作や、指の曲げ伸ばしをすると症状が緩和されることが特徴です。
マタニティ痺れ
妊娠中に起きやすい手のしびれや痛み。手根管症候群とは?
妊娠中に手のしびれや痛みを感じたことはありませんか?物を持つことがつらいなどの症状が続く場合は、手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)を発症しているかもしれません。
妊娠中は、女性ホルモンのバランスが乱れにより手根管内部がむくみやすくなるため、手の細い神経が圧迫されることで手根管症候群が起こります。
しびれや痛みがひどくなると日常生活に支障をきたすこともあるため、早めに病院を受診するとよいでしょう。
手根管症候群とは
手根管症候群とは、手首のつけ根にある「手根管」という細い管の中にある正中神経(せいちゅうしんけい)が圧迫されることによって手の痛みやしびれ、運動障害がおこる病気です。
日本整形外科学会では、手根管症候群が起こる原因を以下のように説明しています。
妊娠・出産期や更年期の女性に一番多いはっきりした原因もなく発症する特発性手根管症候群は、女性のホルモンの乱れによる滑膜性の腱鞘のむくみが原因と考えられています。※1
分かりやすく説明すると、妊娠・出産期は女性ホルモンの乱れにより手の関節を支えている腱鞘(けんしょう)部分にむくみが起こりやすく、圧迫に弱い手首の神経が平らに変形することで発症しやすくなるということです。
手首を使いすぎたときに起こる腱鞘炎や、ケガによるむくみなどでも、同様に正中神経が圧迫されて手根管症候群を引き起こします。
マタニティ後期に手が浮腫む
妊娠高血圧症候群にならないためにできること
妊娠後期のむくみ
妊娠高血圧症候群にならないように、以下の項目に気を付けてみましょう。
塩分を控える
運動を心がける
ストレスや疲労をためない
長時間同じ体勢でいることを避ける
ゆとりのある服を選ぶようにする
カリウムを含む食べ物を摂取する
体を冷やさないようにする
食べ物では、カリウムの豊富な豆類や海藻、果物などが良いとされています。運動は軽いストレッチや少し歩く程度でもかまいません。妊娠中に太り過ぎないように注意することも大切です。
食事や運動を心がけることは重要ですが、妊娠高血圧症候群について、あまり過敏になる必要はありません。妊娠中のむくみは多くのママが経験してきたことでもあります。
ただそうはいっても、ひどいむくみはツラいものですよね。パパや身近な人に手をさすってもらうだけでも楽になるのでぜひ試してみてくださいね。