自律神経
副交感神経が優位になるとなぜ良い睡眠がとれる?
夜に副交感神経が優位になると、寝付きが良くなってぐっすり眠れ、心身の休息と回復がしっかりと行われる。例えば、副交感神経には血管を拡張させたり、ホルモン分泌を増加させたりする働きがある。血管が拡張することによって血液やホルモンが体中の細胞に運ばれやすくなる。血液は、体内の細胞に栄養素を運び、細胞からの老廃物を受け取る働きがある。これによって、細胞は効率よく、栄養の吸収と老廃物の排出を行うことができる。
また、睡眠中には特に成長ホルモンが重要な働きをし、細胞の新陳代謝を促進し、病気の治癒、免疫力の向上、アンチエイジングなどの働きをする。
メリハリのある生活で日中、交感神経をしっかり活動させる
夜に副交感神経を優位に活動させるには、実は昼間の生活が重要である。昼間、いかにメリハリをつけた生活をするかにかかっている。
生活にメリハリがないと自律神経のバランスが悪くなる。例えば、日中に運動を一切しなかったら交感神経の活性化が足りず、夜になってから交感神経が働いてしまう。日常生活でどちらかの神経ばかり働かせてしまうことで、自律神経の切り替えがうまくいかなくなる。交感神経が日中にしっかりと活動することで、夜、副交感神経への切り替えがスムーズにいくのである。
そして、自律神経は体内時計によってコントロールされているため、日中、交感神経をしっかりと働かせるには、体内時計を整え規則正しい生活をすることが重要である。