健康を気にする人の油の選び方
エゴマ(荏胡麻)はシソ科の植物で、縄文時代の遺跡から種子が発見されたことでも知られています。また、平安時代にはすでに栽培されていたといわれており、古くから日本人に親しまれてきたものです。
エゴマ油は亜麻仁油と同様、α-リノレン酸を豊富に含んでいることが特徴。脂肪酸総量100g中、α-リノレン酸が61.3gと、その割合は亜麻仁油を上回るほどです※。α-リノレン酸は、酸化しやすいことがマイナスポイントです。そのため、新鮮な油を使用することが重要です。開封したら1~2カ月以内に使い切るようにしましょう。また、加熱調理には適していません。70度以上に加熱すると、体に対して毒になるという説もあります。そこで好みによって、野菜ジュースやヨーグルト、味噌汁やスープに加えたり、カルパッチョやおひたしにかけるなどといった使い方を選ぶといいでしょう。亜麻仁油やエゴマ油には健康効果の高い成分が多いといっても、油なので高カロリー。一度に大量に摂取するのではなく、小さじ1~2杯程度を毎日摂る方がいいでしょう。
健康を気にする人の油の選び方
健康を気にする人の油の選び方
ココナッツオイルや亜麻仁油、エゴマ油など、多くの油がまるで「スーパーフード」のようにとらえられ、注目を集めています。確かに気になる成分が多く含まれているため、健康志向の人が選んでいることが多いといわれています。では、どんな油をどんな場合に選んだらいいのでしょうか。
なぜ「亜麻仁油」「エゴマ油」が注目を集めている?
私たちにとって、昔からなじみのある油といえばサラダ油やごま油ですが、最近はスーパーマーケットでもほかに数多くの種類の油が販売されています。そのなかでも近年よく見かけるのが「亜麻仁油(あまにゆ)」や「エゴマ油」です。
亜麻仁油は、カナダや北海道などで栽培されている亜麻という植物の種子(仁)から搾り取られた油で、フラックスシードオイルとも呼ばれています。寒い時期には氷点下となる寒冷地でも、亜麻の種子は凍ることはありません。そのため、亜麻仁油はマイナス10度でも凝固しないといわれています。
亜麻仁油の特徴は、脂肪酸総量100g当たり、59.5gのα-リノレン酸が含まれていることです※。脂質は脂肪酸とグリセロールが結合したもの。脂質の主成分である脂肪酸には人間の体内では合成できない「必須脂肪酸」があり、それはリノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸の3つです。そのなかでもα-リノレン酸には、健康効果が期待されています。なぜかというと、αリノレン酸を摂取すると、その一部が体内でDHAやEPAに変化するからです。DHAやEPAは青背魚にも多く含まれているもので、血液中の中性脂肪を減らして血液をサラサラにしてくれ、高血圧や動脈硬化、心疾患や脳卒中などの予防にも効果のあることが認められています。また、アレルギーを抑えてくれることも知られています。
実は危険な口呼吸
口呼吸と花粉症や睡眠時無呼吸症候群との関係最近では花粉症の低年齢化が指摘されており、子どものころから花粉症にかかってしまう人口が増えています。
子どもに花粉症が増えている原因は明らかにされていませんが、花粉の飛散量が増えている。
食生活の変化で高カロリー、高たんぱくの食事が増えた。
乳酸菌飲料などの摂取が減った。
子どもの免疫力自体が低下している。
除菌剤などの使い過ぎで清潔にし過ぎている。
ほかの動物と触れ合う機会が少ない。
共働き世帯の増加などで室内の掃除の頻度が減っている。
などが原因ではないかと考えられています。花粉症の時期は、鼻水や鼻づまりの影響で口呼吸になってしまう要素が増えてしまいます。前にも述べたように、口呼吸で吸い込んだ空気は扁桃を刺激してしまいます。子どものころは、扁桃腺が口から入った異物に対して防御反応を行う免疫の役割を担っています。そのため、花粉も異物と認識されて扁桃腺が炎症を起こしてしまう場合があります。つまり、口呼吸だと花粉症の症状が増えてしまうリスクもあるわけです。
実は危険な口呼吸
子どもの口呼吸のリスク子どものころから口呼吸が当たり前になってしまっていると、さまざまな心配ごとが出てきます。
起きているときに口呼吸が癖になっていると、睡眠中にも口呼吸をしがちになります。空気が乾燥する冬の時期には、睡眠中の口呼吸によって咽頭内が乾燥し、朝起きてからのどの痛みを訴える子どもが増え、病院を受診することが多いといいます。こういった症状の場合は、普段の呼吸を鼻呼吸に戻すだけで、再び通院する必要のないケースもあるようです。普段行っている呼吸が、口呼吸と鼻呼吸のどちらがいいか、明らかでしょう。口呼吸の場合、歯列や咬合が正常でなくなることがあります。口呼吸で口を開けている時間が長くなるために、口輪筋による前歯の舌側への作用が弱くなり、歯がくちびる側へ傾斜するようになります。これは乳歯だけでなく、永久歯でも起こります※1。
また、口呼吸をしていると咀嚼機能が低下します。そのため嚥下障害や消化障害も引き起こしかねません。また、咀嚼しているときにくちびるが開いているため、音を立てて食事をするというマナー上の問題もあります※2。給食中にクチャクチャ音を立てて食べていると、同級生からの視線がどんなものか、親でなくても心配になってしまいます。口呼吸が当たり前になってしまうと、常にくちびるが開き気味になってしまいます。すると、周囲の人から集中力が欠けているように見られたり、やる気がなさそうな印象を持たれてしまうという危険性もあります。
子どものころから口呼吸が習慣化してしまうと、必要性のない病院通いをしなければならない場合があります。また、学校生活にも悪影響を与えます。さまざまな弊害から子どもを守るため、いち早く鼻呼吸の習慣を取り戻させてあげましょう。
実は危険な口呼吸
鼻がつまっていないのに口呼吸になっている場合は、鼻呼吸に戻すように意識すればいいのですが、鼻がつまってしまっている場合はどうしたらいいのでしょうか。
慢性的に鼻がつまっているのでなければ、鼻を温めることで解消できることもあります。お風呂の温度より少し高いぐらいのお湯にタオルを浸し、絞ってから鼻に当ててみましょう。
また、脇の下を刺激するという方法もあります。鼻がつまるのは、鼻の中の粘膜が炎症を起こしてうっ血している場合が多く、交感神経を刺激して血管を収縮させ、うっ血を解消するというものです。握りこぶしを反対側の脇の下に挟む、500mlのペットボトルを挟む、などいくつかの方法がありますが、どちらの場合もつまっている鼻と反対側の脇の下に挟むことがポイントです。交感神経は、右の鼻は左の脇の下、左の鼻は右の脇の下、というようにクロスしてつながっているためです。
ただ、脇の下には太い血管が通っています。脇の下に握りこぶしやペットボトルをはさむ場合には、血流をあまり遮断しないよう、10~20秒程度にとどめるほうがいいという専門家もいますので、心得ておきましょう。
横向きで寝ているときに、上側になっている鼻のつまりが解消されることがあります。これも、右肩を下にして寝ていると、右脇の下が刺激され、左の鼻のつまりが解消されるからだといわれています。
しかし、慢性的に鼻づまりを起こしている場合は、ポリープのようなものができていたり、副鼻腔炎などほかの病気が原因であることも考えられます。その場合には根本を治療する必要がありますので、専門医を受診しましょう。
実は危険な口呼吸
実は危険な口呼吸
哺乳類である人間は、鼻で呼吸を行うのが本来の姿です。そのため、口で呼吸すると、くちびるがカサカサになったり口の中が乾燥したり、感染症のリスクが高くなったりするなど、さまざまな弊害があると指摘されています。それはどうしてでしょうか。口呼吸と鼻呼吸の違いを含め、お伝えします。鼻は加湿器、空気清浄器、エアコンの3つの役割を持つくちびるがカサカサになる原因の一つが、口呼吸にあるといわれています。その理由は乾燥です。
鼻水は1日に約1リットルも分泌されています。そのうち約7割は、鼻を通る空気を加湿するのに利用されます。鼻水が取り込んだ空気に湿り気を与えることで、体内に入る空気の湿度は90%以上に高められます。しかし口呼吸では、これほど湿度を上げることができません。鼻呼吸の場合より口呼吸のほうが口腔内を乾燥させてしまい、その影響でくちびるもカサカサになってしまうという専門家もいます。くちびるが荒れて気になる人は、口呼吸になってしまっていないかを、確認してみましょう。
もちろん、ほかの原因でくちびるが乾燥してしまうこともあります。リップクリームの塗り過ぎが原因とする専門家もいます。また、リップクリームを横に塗ることで、かえってくちびるの状態を悪化させていると指摘する人もいます。これらの場合、リップクリームを塗るのは1日数回までに抑え、塗るときは縦に動かせば、くちびるのシワにクリームを塗布できるため、トラブルを解消できるケースが多いといいます。鼻は、空気をきれいにする働きも持っています。
まず、ホコリなどが体内に侵入するのを防ぐのが鼻毛です。そして鼻粘膜に生えている微細な線毛と粘液層が、細菌やウイルスなどを捕獲します。つまり、鼻から入った空気はこれら異物の多くが除去され、いわば空気清浄器から放出された空気のような状態になっているのです。
また、粘液には抗体があるため、細菌やウイルスが粘膜の細胞に付着したり侵入するのを防ぎます。風邪やインフルエンザは、病原体が細胞内や粘膜で増殖することで発症しますので、鼻から入った空気は、口から入る空気より、感染症にかかるリスクが少なくなるのです。
実は危険な口呼吸
実は危険な口呼吸
哺乳類である人間は、鼻で呼吸を行うのが本来の姿です。そのため、口で呼吸すると、くちびるがカサカサになったり口の中が乾燥したり、感染症のリスクが高くなったりするなど、さまざまな弊害があると指摘されています。それはどうしてでしょうか。口呼吸と鼻呼吸の違いを含め、お伝えします。鼻は加湿器、空気清浄器、エアコンの3つの役割を持つくちびるがカサカサになる原因の一つが、口呼吸にあるといわれています。その理由は乾燥です。
鼻水は1日に約1リットルも分泌されています。そのうち約7割は、鼻を通る空気を加湿するのに利用されます。鼻水が取り込んだ空気に湿り気を与えることで、体内に入る空気の湿度は90%以上に高められます。しかし口呼吸では、これほど湿度を上げることができません。鼻呼吸の場合より口呼吸のほうが口腔内を乾燥させてしまい、その影響でくちびるもカサカサになってしまうという専門家もいます。くちびるが荒れて気になる人は、口呼吸になってしまっていないかを、確認してみましょう。
もちろん、ほかの原因でくちびるが乾燥してしまうこともあります。リップクリームの塗り過ぎが原因とする専門家もいます。また、リップクリームを横に塗ることで、かえってくちびるの状態を悪化させていると指摘する人もいます。これらの場合、リップクリームを塗るのは1日数回までに抑え、塗るときは縦に動かせば、くちびるのシワにクリームを塗布できるため、トラブルを解消できるケースが多いといいます。鼻は、空気をきれいにする働きも持っています。
まず、ホコリなどが体内に侵入するのを防ぐのが鼻毛です。そして鼻粘膜に生えている微細な線毛と粘液層が、細菌やウイルスなどを捕獲します。つまり、鼻から入った空気はこれら異物の多くが除去され、いわば空気清浄器から放出された空気のような状態になっているのです。
また、粘液には抗体があるため、細菌やウイルスが粘膜の細胞に付着したり侵入するのを防ぎます。風邪やインフルエンザは、病原体が細胞内や粘膜で増殖することで発症しますので、鼻から入った空気は、口から入る空気より、感染症にかかるリスクが少なくなるのです。
痩せホルモン
もちろん食事だけでなく運動も重要です。
内臓脂肪が増えるとアディポネクチンの分泌が減ってしまいますから、内臓脂肪を増やさないためにも有酸素運動は欠かせません。速歩きを加えたウォーキングは、無理なく続けられる点でお勧めです。ラジオ体操、アウトドアアクティビティ、サイクリングといった運動でも構いませんが、いずれにしても継続して行うことがポイントです。
皮下脂肪に比べて、内臓脂肪のほうが落としやすいといわれています。ダイエットを行うと、まず余分な内臓脂肪を減量できるのです。無理なダイエットでなく、バランスのとれた食事と適度な有酸素運動を組み合わせれば、内臓脂肪を落とすことが可能です。そのためには、毎日欠かさず体組成計に乗って体重を測ることも、継続の大きなモチベーションになります。食事だけでなく運動を取り入れて、アディポネクチンを増やす生活を心がけてみましょう。
痩せホルモン
カルシウムとともに骨や歯を形成するのに欠かせないマグネシウムも、アディポネクチンの分泌を助けるといわれています。塩化マグネシウムを主成分とした「にがり」を使って作られた豆腐には、当然マグネシウムが含まれています。また、豆味噌や油揚げ、納豆といった大豆製品、あおさやわかめ、てんぐさといった海藻類、さらにはゴマやアーモンド、カシューナッツといった木の実類にもマグネシウムが多く含まれていますので、これらの食材を意識して摂取するといいでしょう。
最近注目されているスーパーフードのなかでも、中南米原産の穀類「アマランサス」は特に多くのマグネシウムを含んでいます。マグネシウムだけでなく食物繊維やカルシウム、鉄分も多く含まれていますので、お米を炊くときに少量加えたり、ゆでてからサラダにトッピングするなど、摂り過ぎに気をつけながら毎日の食事に加えるのも一つの方法です。
痩せホルモン
アディポネクチンを増やすためにはどうすればいい?
青背魚に含まれるEPAもアディポネクチンを増やすといわれています。青背魚とは、アジやイワシ、サバ、サンマなど、私たちにとって身近な食材です。ただし、EPAは脂肪ですので熱を加えると溶け出てしまいます。刺し身やカルパッチョなど生で食べる工夫をするほか、煮魚の場合は煮汁もいっしょに摂るといいでしょう。ただし、薄味に仕上げるなど塩分の過剰摂取には注意が必要です。EPAを摂取したい場合、青背魚の揚げ物はお勧めできません。揚げ油に溶けたEPAは取り戻すことができないからです。ほかに魚介類では、サケやエビ、カニなどに含まれている赤い色素成分「アスタキサンチン」もアディポネクチンの働きを助けるといわれています。「青背魚ばかりでは飽きる」という人は、こういった食材も試してみましょう。
アルコールも適量であれば、アディポネクチンを増やすといわれています。ただし、1日の適量というのはビールで中瓶1本、25度の焼酎で0.7合、ワインでグラス2杯……。酒飲みにとってはなかなか厳しい制限です。しかしアルコールを飲み過ぎてしまうと中性脂肪を増やし、アディポネクチンの分泌を阻害することになってしまいます。「お酒を飲み過ぎることがよくある」という人は、アルコールでアディポネクチンを増やすことはあきらめたほうが得策です。