痩せホルモン
アディポネクチンを増やすためにはどうすればいい?
青背魚に含まれるEPAもアディポネクチンを増やすといわれています。青背魚とは、アジやイワシ、サバ、サンマなど、私たちにとって身近な食材です。ただし、EPAは脂肪ですので熱を加えると溶け出てしまいます。刺し身やカルパッチョなど生で食べる工夫をするほか、煮魚の場合は煮汁もいっしょに摂るといいでしょう。ただし、薄味に仕上げるなど塩分の過剰摂取には注意が必要です。EPAを摂取したい場合、青背魚の揚げ物はお勧めできません。揚げ油に溶けたEPAは取り戻すことができないからです。ほかに魚介類では、サケやエビ、カニなどに含まれている赤い色素成分「アスタキサンチン」もアディポネクチンの働きを助けるといわれています。「青背魚ばかりでは飽きる」という人は、こういった食材も試してみましょう。
アルコールも適量であれば、アディポネクチンを増やすといわれています。ただし、1日の適量というのはビールで中瓶1本、25度の焼酎で0.7合、ワインでグラス2杯……。酒飲みにとってはなかなか厳しい制限です。しかしアルコールを飲み過ぎてしまうと中性脂肪を増やし、アディポネクチンの分泌を阻害することになってしまいます。「お酒を飲み過ぎることがよくある」という人は、アルコールでアディポネクチンを増やすことはあきらめたほうが得策です。