健康を気にする人の油の選び方
エゴマ(荏胡麻)はシソ科の植物で、縄文時代の遺跡から種子が発見されたことでも知られています。また、平安時代にはすでに栽培されていたといわれており、古くから日本人に親しまれてきたものです。
エゴマ油は亜麻仁油と同様、α-リノレン酸を豊富に含んでいることが特徴。脂肪酸総量100g中、α-リノレン酸が61.3gと、その割合は亜麻仁油を上回るほどです※。α-リノレン酸は、酸化しやすいことがマイナスポイントです。そのため、新鮮な油を使用することが重要です。開封したら1~2カ月以内に使い切るようにしましょう。また、加熱調理には適していません。70度以上に加熱すると、体に対して毒になるという説もあります。そこで好みによって、野菜ジュースやヨーグルト、味噌汁やスープに加えたり、カルパッチョやおひたしにかけるなどといった使い方を選ぶといいでしょう。亜麻仁油やエゴマ油には健康効果の高い成分が多いといっても、油なので高カロリー。一度に大量に摂取するのではなく、小さじ1~2杯程度を毎日摂る方がいいでしょう。