腰痛14
腰椎椎間板ヘルニアの手術はちょっと待った!手術を受ける前に読んでくださいもし、あなたが腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けることになっているのでしたら、必ずこの記事を読んでください。あなたは不必要な手術をすることになるかもしれないのです。
今回の記事では、どうして椎間板ヘルニアになるのか。本当に手術が必要なケースはどんな時なのか。手術の代わりに何をすればいいのかについて、お伝えします。椎間板ヘルニアとは?ヘルニアと言ったら、椎間板ヘルニアを思い浮かべる方が多いと思うのですが、実はヘルニアという言葉は、体内の臓器が本来あるべき位置から外部に出てしまった状態を指す言葉なので、椎間板だけでなく、他にも出べそ(臍ヘルニア)や脱腸(鼠径ヘルニア)などでも使われています。
椎間板の中にある髄核というゲル状の組織が線維輪を突き破って外に飛び出した状態を椎間板ヘルニアと言います。
腰痛13
力が抜けない筋肉は骨を引っ張る
さて、ここまできたら私たちが何を言いたいのか見えてきたのではないでしょうか。
筋肉は筋力のバランスが悪くても、力を抜くことでバランスを調整することができることはお伝えしましたが、もし筋肉が力を抜くことができなくなったらどうでしょうか。
脳では力を抜いていると認識しているのに、筋肉には力が入っている。力が入っている筋肉は力が入っている分縮んでいますので、その筋肉がくっつている骨を引っ張ります。
一方は力が抜けているのに、もう一方は力が入ったままであれば、骨は力が入っている筋肉の方に引っ張られます。
そうです。これが歪みの原因です。
腰痛12
筋肉のバランスが悪いのは当たり前体が歪む原因として、利き手、利き足などによる日常の偏った動作
偏った荷物の持ち方
片方にだけ負担がかかる生活習慣や癖
などがよく挙げられると思います。
ここで言うバランスの悪さとは、先ほどの話から筋力のバランスの悪さと言い換えることができるのではないでしょうか。
ところが、筋力は左右同じになることはないですし、そもそも体の作りが左右対称ではありません。では、体が歪むのを防ぐことはできないのでしょうか?筋肉は力を抜くことができる筋力の話を読んだり、聞いたりするといつも感じるのですが、「筋肉は力を抜くことできる」という概念が抜けているように思うのです。
例えば先ほど出てきました、利き手、利き足や片方だけに負担がかかる生活習慣などは、筋肉の観点から言うと、より使う方や負担がかかっている方に筋肉が多くつくと言うだけのことなのです。
そうなると、「左右の筋力の差ができて、バランスが崩れるじゃないか」と思いますよね。
ところが先ほども書いたように、筋肉は力を抜くことができるのです。例えリンゴを握りつぶすことができる握力を持っていたとしても、卵やガラスのコップを割らずに持つことができますよね?
筋力の左右バランスが崩れたとしても、力を抜くことによってバランスをとることだってできるのです。
腰痛11
体の歪みが腰痛の原因だということに反論する人はまずいないのではないでしょうか。例えば「猫背」猫背になると、背中側の筋肉に絶えず負担がかかり続けて腰痛になることは、イメージしやすいと思います。
ということは、体の歪みの原因が、腰痛の原因と言えると思うのですが、それではどうして体は歪んでしまうのでしょうか。体(骨)が歪む理由体の歪みは、別の言い方をすると骨の歪みと言えます。骨盤の歪みなどは非常に分かりやすい体の歪みですよね。
では、骨はどうやって歪むのでしょうか。ちょっと考えてみてください。骨は自力で動くことができるでしょうか。骨が自力で動いたら、びっくりしますよね。骨は何かに引っ張られたり、押されたりすることによって動きます。では、骨をもっとも動かしているものは何かと言うと…、それは筋肉ですよね。
ということは、歪みの原因は骨ではなく、筋肉ということになります。
腰痛10
ぎっくり腰の原因となっている筋肉
ぎっくり腰を改善するためには、二つのアプローチをする必要があります。
直接痛みを感じている筋肉を緩める
直接痛みを感じている筋肉を硬くしてしまった大元の原因になっている筋肉を緩める
普通であれば、直接痛みを感じている筋肉から緩めるイメージがあるかもしれませんが、私たちはどちらかというと大元になっている筋肉から緩めていきます。
大元の原因となっている筋肉を緩めてからでないと、直接痛みを感じている筋肉をいくら緩めても、再び硬くなってしまう可能性が高いからです。
大元の原因となっている筋肉
大腰筋
小臀筋
腸骨筋
直接痛みを感じている筋肉
腰方形筋
腰腸肋筋
胸最長筋
多裂筋
腰痛9
ぎっくり腰になったら
ぎっくり腰になった回数が少ない人ほど、痛みが強いという話をしましたが、この痛みの感じ方によって、ぎっくり腰の対処方法は変わります。
激痛で動けない時は
ぎっくり腰になって全く動けない時は、炎症が起きています。
無理に動こうとせずに、少しでも痛みが楽になる姿勢を見つけて安静にしてください。
炎症の痛みは怪我をした時と同じ痛みですので、3日~1週間ほどで引いてきます。
痛みが引いてくると、ほとんどの方は「ぎっくり腰が治った」と考えるのですが、決して治ったわけではありません。
ぎっくり腰が治ったと思っても!?
ぎっくり腰になったということは、確実に硬い筋肉が増えていますので、以前よりもさらにぎっくり腰になりやすくなっています。
次のぎっくり腰になる前に、硬くなった筋肉を本来に柔らか戻すようにしてみてください。
腰痛8
ぎっくり腰の痛みの感じ方の変化硬く縮んている筋肉が増えると、パチンと一気に硬くなることができる筋肉が減ってきます。
その為、初めてぎっくり腰になった時と、複数回ぎっくり腰になった経験がある場合とでは痛みの感じ方が変わってきます。初めてぎっくり腰になった時は、おそらく身動きが取れないくらい痛かったのではないでしょうか。これは一気に硬くなる筋肉が多かったので、それによって引き起こされた痛みも多かったのです。
ところが、ぎっくり腰の回数を重ねると、最初から硬くなっている筋肉が多くなる反面、一気に硬くなることができる筋肉が減るので、激痛というよりも、より重い鈍痛を感じるようになります。更にぎっくり腰を繰り返すと、その鈍痛が消えることがなくなり、慢性的にずっと腰回りが重く痛い状態になります。
腰痛7
耐えられなくなった筋肉が一気に硬くなる
猫背の状態が続くと、背中側の筋肉は、体が前に倒れないように絶えず上体を支えるために力を使い続けます。
負荷がかかり続けている状態ですので、今度は背中側の筋肉が徐々に硬くなります。
硬い筋肉は縮んだままの状態をキープしていますので、筋肉としての仕事をしなくなります。
そうなると上体を支えることができる筋肉が徐々に減って、硬くなっていない動ける筋肉の負担がどんどん増えます。
そして、その負担に耐えられなくなって動ける筋肉が一気に「バチン!」と硬くなる瞬間が訪れます。
その時に一気に多くの筋肉が硬くなるので、周りの組織に大きな負荷がかかり炎症を起こします。これが、ぎっくり腰になるメカニズムを簡単に説明したものです。
腰痛6
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰は2つの段階を経て発症します。
姿勢が悪くなる
一般的には姿勢が悪いことが、腰痛の原因だと思われていますが、そうではありません。
あなたは腰が痛い時にどんな姿勢をとりますか?
腰を反らすよりも、少し前屈みなるのではないでしょうか。この前屈みの姿勢の程度が軽い状態を猫背だと思ってください。
日常生活の中で背骨の前側についている筋肉が硬くなると、背筋をまっすぐに伸ばそうとすると硬くなった筋肉が引っ張られて辛くなるので、少しでもツッパリをなくそうと前かがみになります。これが気がつくと猫背になっている状態です。
腰痛5
腰を反らすと痛い腰痛は、どのように改善するか
筋肉を元のやわらかさに戻すだけで、反らすと痛い腰痛は改善します。
マッサージやストレッチのように刺激を加えるのではなく、筋肉が硬くなっている仕組みを解除していきます。
腰痛のつらさを改善するために筋肉をグリグリ押したり無理やり引っ張ったりすると、筋肉の守る仕組みが発動してしまい、余計に硬くなってしまいます。
筋肉を元のやわらかい状態に戻すためには、筋肉のロックを解除してあげる必要があります。ミオンパシーはまさにこの筋肉のロックを解除することができる施術方法なのです。
筋肉の仕組みそのものにアプローチし、刺激や負荷を加えることなく筋肉を本来のやわらかさに戻すことができるのです。
硬くなっている仕組みを解除する方法は、ストレッチと逆のこと、つまり筋肉を縮める姿勢をとります。腰を反らすと痛みが出る腰痛の原因となっているお腹側の筋肉は、股関節をまたいでいるので、股関節を曲げる姿勢をとってその筋肉が最も縮んでいる状態を90秒維持します。
お腹側の筋肉のロックを解除していくと、背中側の筋肉にかかる負荷も軽減していくため、痛みの緩和はもちろんのこと、腰痛の再発率も大幅に低減します。
筋肉のロックが少なく部位も限られている場合は施術回数は少なくても効果を感じますが、重度のロックがあり部位も広範囲な場合は施術回数もその分多く必要になります。
今まで色々な方法を試してみたけれど腰痛の症状が良くならなかったという方は、この筋肉の守る仕組みに有効な手段を取ることができていなかっただけです。