肩こりを感じる体の病気4
狭心症・心筋梗塞
動脈硬化などによって冠動脈(心臓をとりまく動脈)が狭くなり、心臓の筋肉に十分な血液が流れなくなった状態を狭心症、狭心症が進行して冠動脈がさらに狭くなって血管が完全に詰まった状態を心筋梗塞といいます。
激しい胸の痛みや苦しさを伴う事が一般的ですが、肩こりや歯が痛むように感じられる関連痛といわれる症状が現れる場合があります。
狭心症・心筋梗塞ともに放置しておくと生死にかかわる可能性がありますので、強い胸の痛みや圧迫感などの症状がある時には、すぐに病院を受診することがすすめられます。
肩こりを感じる体の病気3
血圧の異常
高血圧・低血圧など、血圧の異常でも肩こりが一症状として現れる場合があります。
いずれも肩こりや頭痛、体のだるさ、めまい、耳鳴り、動悸などの症状がみられることがありますが、自覚症状がないことも少なくありません。
肩こりを感じる体の病気2
緊張性頭痛
緊張性頭痛は、同じ姿勢が続くなど首や肩の筋肉の緊張が主な原因と考えられている頭痛で、頭の両側が締め付けられるような痛みが大きな特徴です。
頭の痛みに加え、肩こりや目の疲れ、めまいなどの症状がみられることがあります。
肩こりを感じる体の病気
更年期障害
閉経前後の5年間を更年期と呼びますが、この期間に体や心にさまざまな症状が起こることがあります。その中でも日常生活に支障をきたすものが更年期障害です。
症状はホットフラッシュ(ほてりやのぼせなど)、情緒不安定や不眠などが代表的ですが、肩こりや頭重感、腰痛、動悸などが現れることもあります。
肩こりが症状として現れる病気3
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニアは、頚椎を構成する7つの骨の間にある椎間板の一部が何らかの理由で正しい位置から外れて飛び出てしまう病気です。
飛び出した椎間板が近くの脊髄や神経を圧迫すると、首や肩、腕の痛み、手足のしびれ、手が動かしにくくなる、つまずきやすくなるなどの症状が現れる場合があります。
肩こりが症状として現れる病気2
頚椎症
頚椎症けいついしょうとは、加齢などによって頚椎(首を構成する7つの骨)や、頚椎の骨と骨の間にある椎間板ついかんばんが変形し、首や肩などの痛みが現れる病気のことをいいます。
頚椎や椎間板の変形は誰にでも起こるもので、変形しただけでは必ずしも症状が現れるわけではありません。
変形が引き金となって頚椎の近くの脊髄せきずいや神経根が圧迫を受けると、主に首や肩、腕の痛み、手足のしびれ、手が動かしにくくなる、つまずきやすくなるなどの症状がみられるようになります。
肩こりが症状として現れる病気
肩こりが症状として現れる病気
肩こりの中には、病気が原因となって起こっているものもあります。
関節や筋肉の病気
肩こりの症状が現れる関節や筋肉の病気には、主に以下のようなものがあります。
頸肩腕症候群
頸肩腕症候群けいけんわんしょうこうぐんは、同じ作業を繰り返すなど、肩から手の指までの体の特定の部位を動かし続けることで発症するといわれています。
症状は動かす部位によって異なり、肩こりのほかにも肘や腕、手の関節、手の指の痛み・だるさが現れる場合もあります。
肩関節周囲炎
肩関節周囲炎かたかんせつしゅういえんは、一般的に「四十肩」や「五十肩」といわれているものです。肩の関節を構成する骨や靭帯、腱などが老化し、炎症が起きることで発症すると考えられています。
肩関節周囲炎を発症すると、主に肩こり、肩関節を動かすと痛む、肩関節の動きが狭くなるなどの症状が現れますが、多くの場合では徐々に自然と症状が軽くなっていくといわれています。
ストレスによる肩こりの改善法
肩こりがストレスからくるものであれば、ストレスを解消することが1番の治療法となります。ですが、ストレス自体を解消することはそう簡単ではありません。そのため、ストレスをこれ以上ためないように、うまく発散することが1つのポイントだと言えます。また、肩や腰、首周りの筋肉をほぐすことも重要なポイントです。
1:お風呂で身体を温める
身体を温めることは肩こりに有効です。特に湯船に浸かって全身を温めることはより効果が期待できます。肩こりは肩の血流が悪くなることでおこるので、身体を温めることで全身の血流をよくすれば、肩こりの改善にもつながります。
また、身体を温めることは「副交感神経」を優位にはたらかせることにもなります。そのため、ストレスからくる肩こりには最適だと言えます。
2:気分転換にショッピングやアウトドアなどに出かける
ストレス解消には気分転換が一番です。ストレスによる肩こりは、ストレスが軽減することで肩こりも少し緩和されることが分かっています。そのため、意識の中にストレスとなるものをためこまないようにします。そのため、一日普段とは違う場所に出かけてみたり、自然の澄んだ空気を思い切り吸うことで、心も体もリフレッシュされ、肩こりも軽減されます。
肩こりの原因、ストレスとの関係性について
近年、ひどい肩こりに悩まされている人は多く見られます。この肩こりですが、重たい荷物を持ったり、長時間同じ体勢でいる以外にストレスによっても起こることがあるってご存知でしたか?実はストレスによる肩こりで悩んでいる人は結構多いのではないでしょうか?
ストレスが原因となっておこる肩こりの症状は、以下のようなものが多いとされています。
・首や肩がガチガチに凝り固まっている
・首や肩だけでなく背中の筋肉まで張るように痛む
・背中が鉄板のように固く、重たい
・首や肩の凝りから、頭痛やめまい、吐き気などが起こる
・全身が重く、倦怠感がある
・寝てもすっきりせず、疲労感が残る
・緊張するとひどくなる傾向がある
このように、ストレスが原因となる肩こりは、頑固で程度がひどいものが多くみられます。またその時の体調やストレスなどによっても、大きく症状が異なることも、特徴の一つです。
肩関節
肩関節のしくみや関節炎について 肩関節の痛みの原因として、関節が炎症(えんしょう)を起こしてしまう「関節炎」や、関節を動かす「腱板(けんばん)」の損傷が挙げられます。なぜ、炎症や腱板の損傷が起きてしまうのでしょう? どうして痛くなるのでしょう? まずは肩関節の仕組みや働きを知って、痛みの原因を理解しましょう。 肩関節とは 肩関節は、上腕骨(じょうわんこつ)と肩甲骨(けんこうこつ)で構成されるボールとソケットのような形状の関節です。肩関節のボール部分は上腕骨の丸い骨頭(ボール)が、関節窩(グレノイド)と呼ばれる肩甲骨のくぼみ(ソケット)にはまり込むような形になっています。この連結は、ゆるやかなので、腕をさまざまな方向に動かすことができます。また、関節の周りにある軟骨、筋肉、腱が肩関節を支えることにより、安定性を保っています。