首痛4
(3) 脊柱靱帯骨化症(せきちゅうじんたいこっかしょう)
脊柱(背骨)の骨どうしをつなぐ靱帯が厚くなり、骨化していく病気です。原因はまだ不明ですが、骨化によって脊髄が圧迫されると、首の痛み、手足のしびれや麻痺など、頚椎症と同様の症状がみられます(※3)。受診して、どの部分の靱帯に障害が起きているかを検査し、適切な治療を受ける必要があります。
(4) その他
肺炎などを起こしたあと、細菌が頚椎に感染すると、首の痛みや発熱などの症状を起こすことがあります。この場合は、抗菌薬などで治療する必要があります。
また、頚椎にできた腫瘍によって、神経や脊髄が圧迫された場合も、首の痛みなどの症状が起こります。首を動かさなくて痛みが続く場合には、早めに検査を受け、良性や悪性かを調べて適切な治療を受けることが大切です。
(※3)脊柱靱帯骨化症は、血糖値が高い人に多くみられることから、糖尿病ともなんらかの関係があると推測されています。