免疫力
免疫力を高めよう! 病気にならない体を手に入れるための5つのコツ
「免疫力が高い人は病気にならない」「免疫力が高い人は疲れが残らない」といった話を聞いたことはありませんか? 今回は、免疫力とは一体何なのか、そして免疫力を高める方法についてご紹介します。
免疫=病気に対するバリア機能
免疫とは、人の体に備わっている「病気に対するバリア機能」です。細菌やウイルスの侵入を防いだり、がん細胞を攻撃したりするのも、免疫の役割。そして、免疫を担っているのが白血球です。白血球には、主にリンパ球と顆粒球(かりゅうきゅう)の2種類があります。リンパ球はウイルスやがん細胞などと戦い、顆粒球は細菌などと戦います。
リンパ球と顆粒球のバランスが重要
免疫力の高さには、白血球の中のリンパ球と顆粒球のバランスが大きく影響しています。具体的には「リンパ球が35%、顆粒球が60%」の状態が、最も病気にかかりにくい状態と言われています。病気にかかりやすい人や疲れが残りやすい人は、このバランスが乱れて免疫力が低下している可能性があるのです。
「ストレス」と「働き過ぎ」が免疫力を下げる
リンパ球と顆粒球のバランスをコントロールしているのは、自律神経です。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、活動している時や緊張している時には交感神経が優位になり、休息している時には副交感神経が優位になります。そして、交感神経が優位になれば顆粒球が増え、副交感神経が優位になればリンパ球が増えます。 ストレスが続いたり働き過ぎたりすると、交感神経が優位な状態が続くため、顆粒球が増えてリンパ球が減ってしまい、その結果として免疫力が下がってしまうのです。
副交感神経を優位にして免疫力を高めよう
このような状態にならないためには、交感神経が優位な状態を続け過ぎないこと、副交感神経を優位にすることが必要です。そのためには、以下のことを実践しましょう。
・まず、ストレスをためないこと。ストレスを感じたら、すぐに発散しましょう。
・音楽を聴いてリラックスするのも効果的です。
・睡眠を十分に取りましょう。眠れなくても目を閉じて横になっていれば、副交感神経が優位になります。
・働き過ぎたと思ったら、すぐに休息を取りましょう。週に一度は「残業なしの日」を作りましょう。
・クヨクヨせずに前向きに生きましょう。
立ちくらみ
立ちくらみはなぜ起こる? 急な立ちくらみを防ぐためにできる4つのこと急に起き上がった時の立ちくらみ。 誰にでも起こりうるものですが、一時的に気分が悪くなったり、バランスを崩して倒れるなどの事故につながることもあるので注意が必要です。
そもそも「立ちくらみ」とは?
急に立ち上がった時に起こる軽いめまい、ふらつきを指します。 起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)の症状の一つで、脳の血流や血液量が減り、酸素不足になった状態(脳貧血)において起こるものです。 地球には重力があるために、元々血液は下半身のほうにたまりやすいのですが、体を動かさない状態を長く続けることで、余計に脳貧血の状態を作り出しやすくなります。 立ちくらみは椅子から立ち上がる時のほか、横になった姿勢から起き上がる際にもよく起こります。
立ちくらみを防ぐためには?
1.朝はガバリと起きない
朝ベッドから起き上がる時は、横になった体勢からいきなり頭を起こさず、ゆっくりと体を動かしながら起きましょう。ゴロゴロと寝返りを打ったり簡単なストレッチをするなど、体に血を巡らせてから起きて、朝の行動を始めましょう。
2.貧血の改善に役立つ栄養を補給する
貧血は血中のヘモグロビンという色素が少なくなることによるものです。レバー、ほうれん草、大豆や赤身魚など、鉄分やタンパク質を多く含む食材を摂取してヘモグロビンをたくさん作り、貧血の改善に努めましょう。
3.体の血行を促す
運動したり体を冷やさないことで、体の血行を良くしましょう。あまり乗り物を使わずに歩く、冷たいものを食べ過ぎない・飲み過ぎないなど、普段の生活で心掛けることが大切です。
4.自律神経を整える
不規則な生活習慣や暴飲暴食は自律神経系のバランスを乱し、体の不調を引き起こすものです。疲労やストレスは適度に解消し、体に無理をさせないようにしましょう。
適度な水分補給も忘れずに! 脱水状態も貧血を引き起こし、立ちくらみの原因となります。
首こり
首こりはなぜ起こる?
首は朝起きてから寝るまで、およそ6kg(成人男女の場合)もある重たい頭を支えています。
机に肘をつけば肩を休めることはできますが、首は休めることができません。
しっかりと背筋を伸ばした姿勢では、頭を体全体で支えることができるのに対し、うつむきの姿勢では、首の後ろの筋肉だけで重たい頭を支えることになります。1日のうち3時間以上うつむきの姿勢をとっている場合、首の筋肉を酷使して首こりになっている可能性が非常に高いのです。
30秒で首こり解消! ネックリラクゼーション
とはいえ、私たちの生活とパソコン、スマートフォンは、もはや切っても切れない関係。それならば、対策を打たなくてはなりません。
この頚性神経筋症候群を発見した東京脳神経センターの松井孝嘉先生は、その著書の中で、1日5分でできる「555体操」という首のストレッチ方法や、首を温めるホットタオルの活用法などを紹介されています。
ここではその中から、忙しくてもたった30秒で首こりを解消できる「松井式ネックリラクゼーション」をご紹介したいと思います。
椅子に深く座って、背中を背もたれにつける。
両手を頭の後ろにまわして組む。
頭を後ろに倒す。
この時、頭の重さを手で支えて、首の後ろの筋肉をゆるめる。
そのまま30秒止めておく。
ゆっくりと元に戻す。
15分から30分おきにやると、より効果的。
これなら仕事中でも、座ったまま簡単にできそうですね。
首こり
首こりが副交感神経のバランスを崩す原因に
たかが首のこりが、なぜこんなにも多彩な症状を引き起こしてしまうのでしょうか?
それは、首に「副交感神経の働きをつかさどる重要なポイント」があるからなのです。首のこりによって副交感神経の働きが阻害された結果、体のあちこちに不調が表れ、ひどい場合はうつ状態になることもあります。
そもそも、副交感神経とは?
呼吸や心臓の働き、体温調節など、自分の意志とは関係なく臓器や器官を動かしている神経を自律神経といいます。この自律神経のうち、交感神経が体を活動的にするのに対して、それにブレーキをかけるのが副交感神経。この2つが互いに働き合って、体を一定の状態に保ってくれているのです。
病名は「頸性神経筋症候群」
この副交感神経の働きが首こりによって阻害されてしまうと、自律神経のバランスが崩れてしまいます。体を一定の状態に保てなくなった結果、全身のあちこちに不調が表れてしまうのです。
首の筋肉の異常によって、頭痛、めまい、動悸、息切れ、手足の冷え、目の疲れ、全身倦怠感、不眠、うつ状態などが起こる状態は、「頸性神経筋症候群(けいせいしんけいきんしょうこうぐん)」と呼ばれています。
うつむき姿勢による首こりだけでなく、交通事故などによる頭部外傷や、むち打ちでも起こります。うつ病と診断されている人の中にも、実は首こりが原因のうつ状態である人が少なくないのだそうです。
首こり
1日3時間以上パソコンの前にいるあなたは「頸性神経筋症候群」かも!
職場では朝から晩までパソコンとにらめっこ、暇な時間はスマートフォン。起きている間のほとんどをうつむいた姿勢で過ごしている方、結構多いのではないでしょうか?
長時間にわたるうつむき姿勢は、目の疲れはもちろん、首のこりも引き起こします。
首こりは肩こりや腰痛と違って、はっきりと痛みを感じることはありませんし、首の筋肉を触ってみてもよく分かりません。そのため、知らないうちに首こりが進行し、首とは無関係とも思えるようなさまざまな不調を引き起こします。
首こりが原因で起こる不調
首こりが引き起こすと考えられる不調には、以下のようなものがあります。思い当たる症状はありませんか?
疲れが取れない
頭が重い
イライラする
眠れない
目が疲れやすい
めまいがする
気分が落ち込む
動悸がする
息切れしやすい
便秘気味
妊娠中の背中肩こり
妊娠中の肩こり解消法
妊娠中は、身体に大きな負担をかけないように注意が必要ですが、次のような方法であれば、妊娠中でもおこなえます。
首や肩を回す
首から肩にかけての筋肉を使わないことで血行が悪くなるので、1日数回は首や肩を回してみましょう。手軽におこなえるので、妊娠がわかった頃から毎日続けて肩こり予防をしてみても良いと思います。
ストレッチや適度な運動をおこなう
ストレッチや適度な運動は血行を促すことができるため、肩こり解消に効果的とされています。また、運動習慣を身につけることで筋肉量が低下しにくくなると共に、筋肉が柔軟になります。筋肉は、ポンプ機能によって血液を循環させる働きがあるので、肩こりが起こりにくくなります。このようなケアを続けることで肩こりに悩まされなくなることが期待できます。
ホットタオルで温める
温めることで血行が促されるので、一時的に肩こりが和らぎます。
マッサージ器具を使う
背中の上側や肩、首などをマッサージ器具でほぐしましょう。自分で力加減を調節できるものがおすすめです。
妊婦背中肩こり
妊婦はなぜ肩がこる!?妊娠中の肩こり解消法と予防法について解説! この記事では妊娠中の肩こりについて、医師監修のもと、解説します。妊婦さんが肩こりに悩まされやすい理由は、妊娠によってホルモンバランスが変化し、自律神経が乱れやすくなるためです。自律神経は血流をコントロールしており、自律神経の乱れによって血行不良を招きます。
妊娠中に肩こりに悩まされることがあります。身体の変化からさまざまな不調を感じやすい時期に、肩こりまで起こるとつらいですよね。今回は、妊娠中の肩こりの原因や解消法、予防法などについてご紹介します。
妊娠中の肩こりの原因
肩こりは、肩の周りの筋肉が緊張することや血行不良などが原因とされています。
妊婦さんが肩こりに悩まされやすい理由は、妊娠によってホルモンバランスが変化し、自律神経が乱れやすくなるためです。自律神経は血流をコントロールしており、自律神経の乱れによって血行不良を招きます。
また、妊娠中期以降にはおなかが大きくなることによって運動量が少なくなります。運動不足も血行不良を招くため、肩こりが起こりやすくなります。そして、大きくなったおなかを支えることで姿勢が悪くなることも原因の一つとなります。そのほか、良質な睡眠をとることが難しくなり、疲れがとれにくくなることも挙げられます。
腰痛
“センセイ”である医師から「椎間板ヘルニア」と診断された患者さんは、当然つねに腰に注意をむけ、四六時中腰のことを心配しながら生活することになる。すると、ますます「痛み」に敏感になり、負のスパイラルが永遠に繰り返されることになる。
「顔色、悪いよ」
人は、だれか3人からこう言われただけで、具合が悪くなるといわれている。これはノーシーボとよばれる「マイナスの暗示」効果だ。わかりやすくいえば、現代の「呪い」である。
「腰が悪いという思い込みが、腰痛をつくる」
日本の腰痛治療の現場では、患者さんだけではなく、医師も治療者も「呪い」にかかっていることが驚くほど多い。私も今から25年前、「椎間板ヘルニア」の「呪い」にかかっていた一人だ。私の「呪い」は強力で、3度の入院と手術をするほどだった。その後、鍼灸師になった私は、患者さんにこう説明する。
「ほとんどの椎間板ヘルニアは腰痛とは関係がない」
「腰が悪いという思い込みが、腰痛をつくる」
「思い込み」を捨てられた患者さんは、その瞬間に「腰痛」から解放される。「腰痛」がなくなるというよりは、「腰痛」にまつわる不安と心配から解放されることで痛みが遠のくというとわかりやすいだろうか。
子どもの頃に読んだお伽話。呪いにかかったお姫様を救ったのは、王子様のキスだった。「椎間板ヘルニア」の患者にとっての「王子様のキス」とは、科学的根拠といわれる「正しい知識」である。
25年前、私にキスをしてくれる"王子様"はいなかった。だから、私は「腰痛」から解放されるまでに時間がかかってしまった。
「呪い」を解く方法は確かに存在する
でも、安心してほしい。まだまだ少数派ではあるけれど、ようやくこの国でも「王子様のキス」を施してくれる治療者は確実に増えつつある。
「椎間板ヘルニア」の痛みに苦しんでいる人に真っ先に伝えたいこと。それは、1日でも早く自分が「呪われている」かもしれないという事実に気づくこと。その自覚がなければ、「呪い」を解こうとする発想自体が生まれないと思うから。
そのことに気づくことさえできれば、あなたは腰痛から覚醒するための大きな一歩を踏み出せたといっても過言ではない。なぜなら、「呪い」を解く方法は確かに存在し、それは高額な治療費もかからず、リスクも伴わず、誰にでもすぐに始められるものだから。
腰痛
椎間板ヘルニアが原因」は全体の3%程度
──えっ? 3%……!? いやいや、私のまわりにもたくさんいますけど、「ヘルニア」で腰が痛いって言っている人。
そう思う人も多いに違いない。うーん、これは非常に言いにくいのだけれど、整形外科医の中には、2017年の今でも「椎間板ヘルニア」が「腰痛」の原因だと信じている医師が存在するようだ。一般人の私たちでさえ、世界最新の科学的根拠が手に入るこの時代において、なぜそのような医師が存在するのか、私は不思議でしかたがない。「学校で習ったことが正しい」「昔から言われていることが正しい」という思考停止に陥っているからなのか、それとも朝から晩まで患者さんがひっきりなしで、新たな知識を勉強する時間や余裕がないからなのか。石頭、ならぬ、医師頭だからなのか。
もしかしたら自分が信じていることが「頭痛の原因は白髪」と同じレベルであるとは想像さえしていないのかもしれない。なぜなら、古くて間違った知識を患者さんに説明し、本に書き、中にはテレビでしゃべる医師もいるのだから。患者さんがその医師の言葉を信じてしまうのは無理もない。そうして、本当の原因ではない「ヘルニア」を腰痛の原因だと思い込まされた患者さんが、今日もまた増え続けているというわけ。
腰痛
ほとんどの椎間板ヘルニアは腰痛と無関係
「痛くない人」の76%がヘルニアだった
それに、これは誰にでも経験があると思うが、神経が圧迫されたらどうなるのか? たとえば、正座。たとえば、腕まくら。共通するのは、シビレ。そう、神経は圧迫されると「痛くなる」のではなく、「シビレ」るはず。疑問を持った医師はこんな実験を思いついた。
「よし、腰が痛くない人の検査をしてみよう!」
そして、腰が痛くないボランティアを集め、MRI検査をした。すると……なんと76%の人に「椎間板ヘルニア」が見つかった! 「腰が痛くない人」の76%。しつこいようだがもう一度言っておく。「痛くない人」の76%にだ。
──これってどういうことなのだろう?
「椎間板ヘルニア」があっても「腰は痛くない」。ということは、「椎間板ヘルニア」と「腰痛」とは関係がない……ということではないだろうか?
実はこの研究、1995年に開かれた国際腰椎学会で“腰痛界のノーベル賞”とも評される「ボルボ賞」を受賞した権威あるものなのだ。その後も続々と研究は進み、今や「椎間板ヘルニアが腰痛の原因」とされるのは、全体の3%程度にしかすぎないということがわかっている。