首こり
首こりが副交感神経のバランスを崩す原因に
たかが首のこりが、なぜこんなにも多彩な症状を引き起こしてしまうのでしょうか?
それは、首に「副交感神経の働きをつかさどる重要なポイント」があるからなのです。首のこりによって副交感神経の働きが阻害された結果、体のあちこちに不調が表れ、ひどい場合はうつ状態になることもあります。
そもそも、副交感神経とは?
呼吸や心臓の働き、体温調節など、自分の意志とは関係なく臓器や器官を動かしている神経を自律神経といいます。この自律神経のうち、交感神経が体を活動的にするのに対して、それにブレーキをかけるのが副交感神経。この2つが互いに働き合って、体を一定の状態に保ってくれているのです。
病名は「頸性神経筋症候群」
この副交感神経の働きが首こりによって阻害されてしまうと、自律神経のバランスが崩れてしまいます。体を一定の状態に保てなくなった結果、全身のあちこちに不調が表れてしまうのです。
首の筋肉の異常によって、頭痛、めまい、動悸、息切れ、手足の冷え、目の疲れ、全身倦怠感、不眠、うつ状態などが起こる状態は、「頸性神経筋症候群(けいせいしんけいきんしょうこうぐん)」と呼ばれています。
うつむき姿勢による首こりだけでなく、交通事故などによる頭部外傷や、むち打ちでも起こります。うつ病と診断されている人の中にも、実は首こりが原因のうつ状態である人が少なくないのだそうです。