糖尿病
カルシウムとビタミンDを積極的に
成人が1日に必要とされるカルシウム所要量は、男性で650~800mg、女性で650mgとされています(2010年版「日本人の食事摂取基準」)。ところが私たちが実際にとっている量は、多くの世代で基準値を下回り、平均では男性で約550mg、女性で約525mg程度にとどまっています。食料事情のよい日本で、不足している数少ない栄養素の代表がカルシウムなのです。
カルシウムは食事からとる程度なら、多めにとっても体外に排出されるので悪影響を及ぼすことはありません(※4)。しかもカルシウムは、吸収があまりよくありません。もっとも吸収率がよい牛乳で約40%。小魚類では約30%、野菜類で20%前後です。
牛乳の吸収率が高いのは、牛乳には乳糖やCPP(カゼインホスホペプチド)といった吸収を助ける成分がふくまれているからです。カルシウムは沈殿しやすいので、牛乳パックなどから小分けにして飲むときは、一度パックを軽く振ってからコップに入れるようにします(パックを強く振るとこぼれやすいので注意してください)。
牛乳が苦手な方は、チーズなどの乳製品を多くとる方法もあります。牛乳にふくまれるカルシウムはコップ1杯で200mg程度。チーズは種類や製品によって差がありますが、100gで400~1000mg程度ふくまれています。