偏頭痛
カテゴリ: 新着情報 / Blog
作成日:2021年05月23日(日)
解明されつつある発症のメカニズム片頭痛の原因は脳にあります。最近では、画像検査によって脳機能を視覚化したり、電気生理学的に解析したりする技術が発達し、頭痛のメカニズムが明らかになってきています。片頭痛は脈打つような激しい頭痛が何時間も続いて繰り返すことが特徴ですが、そのおもな原因は、脳神経の三叉神経から過剰に放出される「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」というペプチドであることがわかってきました。ペプチドとは、アミノ酸が2個以上つながったもので、神経伝達、抗菌、ホルモン作用などさまざまな生理活性作用をもっています。CGRPは32個のアミノ酸が連なっています。原因がわかったことによって研究はさらに前進し、現在はCGRPを標的にした新たな治療薬が開発されています。