偏頭痛
女性に多い「片頭痛」。適切な治療で改善しよう
頭の片側がドクン、ドクンと脈打つように痛む片頭痛。いつも市販薬で抑えているという方が多いのではないでしょうか。
片頭痛は20~40代の女性に多くみられる病気です。この年代の女性といえば、学生から社会人になったり、結婚、出産、育児があったりと、人生の中で最も多忙といえます。そのため、手っ取り早く市販の鎮痛薬を服用しがちですが、最近は「薬物乱用頭痛」と呼ばれる状態に陥っているケースも増えています。これは、頭痛を止める薬を過剰に用いることが原因となって、頭痛が起きる日数が増えたり、痛みの強度が増したりする状態。市販薬の過剰服用から陥る症例も少なからずあり、注意が必要です。
片頭痛は女性にとって、生活の質を大きく損ないかねない病気です。しかし、いつものことと軽く考えて、一時しのぎにされやすい病気といわれています。日常生活に支障がある場合は、我慢しないで病院で治療を受けてきちんと対処しましょう。
前兆のある、なしで分けられる片頭痛
片頭痛の典型例では、頭の片側に脈打つような拍動性の頭痛が現れ、4~72時間持続します。痛みは中等度以上で、歩いたり、階段の上り下りなどの日常的な動作によって増悪し、吐き気を催したり、光や音に過敏になるなどの症状が伴います。また、片頭痛は「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」の大きく2つに分けられます。前兆とは、頭痛の発作が起きる前に視野の一部が暗くなったり、チカチカした光が見えたりすること。このような症状は、前兆のある片頭痛にみられる典型的な症状で、片頭痛の患者の20~30%にあるといわれています。