自律神経と筋肉
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作成日:2021年03月18日(木)
一方、筋交感神経は筋紡錘や筋の侵害受容器などの末梢感覚受容器をも支配することが明らかにされています。
そ の結果、伸張反射や屈曲反射などの運動反射をも間接的に制御し、筋の緊張状態に影響を及ぼすと考えられます。
筋紡錘への交感神経を介する遠心性の作用は、γ 運動神経を介する γバイアスに対して、交感神経バイアスと 呼ばれます。
上述した交感神経の電気刺激が錘内筋の張力を高め、筋紡錘からの自発性発射を増し、緊張性振動反射を抑制するという知見は、筋交感神経が静的な γ-運動神経と同様に働くことを示唆すると思われます。
精神緊張、寒冷などのストレスが骨格筋の緊張を高める機序の一部には筋交感神経活動の促進による持続性伸張反射の充進が関与すると推定されます。