自律神経と筋肉
2、交感神経による骨格筋支配
骨格筋の張力は副腎髄質支配の交感神経の刺激やアドレナリンの全身投与によっても変化し、速筋では単収縮張力の上昇と持続時間の延長、遅筋では単収縮張力の低下と持続時間の短縮の出現することが知られています。
機能的にも交感神経の電気刺激が骨格筋内の筋紡錘を形成する錘内筋の張力を高め、筋紡錘からの求心性インパルスを増すという動物実験での知見が報告されています。これは骨格筋α 受容体を介する反応とされています。
これらの知見は交感神経が運動の効果器としての骨格筋を直接支配し、その活動性を調節する役割をも担うことを強く示唆するものです。
自律神経が乱れている方には次のような特徴があります。
様々な症状が同時多発的に起こることが多いようです。
腰痛、膝痛、腱鞘炎、なんとなくだるい、熟睡できない、疲れが取れない、スッキリ起きれない、天候や精神状態によって症状が悪化する、など不定愁訴を併発するようです。
など、一見自律神経とは無関係に思える症状が慢性化し治りにくくなります。
病院で検査を受けても異常なしと言われる状態です。