自律神経と筋肉
カテゴリ: 新着情報 / Blog
作成日:2021年03月16日(火)
2、交感神経による骨格筋支配
骨格筋の張力は副腎髄質支配の交感神経の刺激やアドレナリンの全身投与によっても変化し、速筋では単収縮張力の上昇と持続時間の延長、遅筋では単収縮張力の低下と持続時間の短縮の出現することが知られています。
機能的にも交感神経の電気刺激が骨格筋内の筋紡錘を形成する錘内筋の張力を高め、筋紡錘からの求心性インパルスを増すという動物実験での知見が報告されています。これは骨格筋α 受容体を介する反応とされています。
これらの知見は交感神経が運動の効果器としての骨格筋を直接支配し、その活動性を調節する役割をも担うことを強く示唆するものです。