肩関節痛
肩関節の老化に伴う炎症が主原因
肩関節周辺の構造 小円筋 棘下筋 きょくかきん 棘上筋 ちょくじょうきん 炎症や損傷 肩峰下関節 鎖骨 肩峰下滑液胞の炎症 けんぽうかかつえきほう 肩甲骨 肩甲上腕関節 上腕骨 三角筋 肩甲下筋の炎症や損傷 上腕二頭筋長頭腱の炎症
五十肩の症状は、老化と密接な関係にあり、肩関節の老化に伴う炎症が主原因とされています。肩関節の骨格は肩甲骨、腕の骨がある上腕骨、鎖骨の3つで構成され、その周りを筋肉が支えています。肩はいくつかの関節が組み合わさってさまざまな動きを可能にしていますが、五十肩の原因となる症状は肩甲骨と上腕をつなぎ最も大きな動きが集中する、肩甲上腕関節と肩峰下関節に多く見られます。この肩甲上腕関節は肩や腕の動きの中心となる関節ですが、肩のかみ合わせが浅いので、肩甲骨から上腕の上端部にかけて9つの強靭な筋肉群に支えられており、中でも五十肩の発生に関係が深いのが、つなぎ目を包むにようにして位置している小円筋、棘下筋、棘上筋などの筋肉群です。
これらの筋肉群には、大きな動きに伴う負担が繰り返しかかっていますが、肩関節の老化が進むと、この筋肉がだんだんと硬くなっていきます。こうした老化と酷使の影響は筋肉と骨の結合部分である腱に集中して現われ、腱の組織が疲労して脆くなり、ちょっとした力が加わるだけで、傷ついて炎症を引き起こすのです。これが五十肩の始まりと言われています。
五十肩の発症には、老化に伴う組織の硬化や小円筋などの筋肉群を主とする腱の炎症、さらに肩こりのサイクルに類似したプロセスも