座ったままの姿勢
座りっぱなしは死亡リスクが高まる! 30分に1度の小刻み運動のススメ。あなたは1日、何時間座っていますか? パソコン、スマホ、ゲームにテレビなどを見ていると、あっという間に時間が過ぎて、気づくと何時間も座ったままだったという人も多いのではないでしょうか。 米国・国立がん研究所栄養疫学部の研究によると、「座ったままの状態が7時間以上の人は、1時間未満の人に比べて総死亡リスクが47%、冠動脈疾患の死亡リスクが2倍多い」と発表しています。また、総座位時間が11時間以上の人は、4時間未満の人に比べて死亡リスクが1.4倍アップするという調査結果もあるんです。 世界20か国の成人を対象に、平日どれだけ座っているかを調査したところ(Bauman et al, 2011年)、日本人はなんと平均7時間。実は、これ、20か国中、最長時間だったんです。 とくにオフィスワークの人たちは、朝から夕方まで座り続け、疲れ切って、家に帰ってもゴロゴロ。「運動不足は体に良くない」とわかっていても、頭だけ疲れていて、とても動く気持ちになれないという人もいます。 一方、「週に1度はジムで体を動かしているから大丈夫」と思っている人もいるようですが、週にたった1~2時間の運動を加えても、それ以外の時間を座りっぱなしでは、健康リスクはさほど変わらないそうです。 ちなみに、米国では「カウチポテト」という言葉があり、ソファーに転がってテレビを見てダラダラ過ごす人のことを指しますが、週に何度かジムで体を動かすけれど、その他の時間をダラダラ過ごす人のことを「アクティブカウチポテト」と呼びます。つまり、運動した気になっているけれど、結局、運動不足は変わらないという人たちを揶揄した言葉なんです。