股関節の内旋
股関節内旋の柔軟性に影響を与える筋肉股関節が内旋しにくいということは、逆の動き、つまり外旋させるための筋肉が硬いということになります。外旋とは太ももを外側にひねる動きであり、要するにガニ股の姿勢にすることです。
外旋筋群、つまり股関節を外旋側に引っ張る筋肉が硬いと、股関節が内旋しにくくなってしまうのです。
股関節を外旋させる筋は「深層外旋六筋」といいますが、それは文字通り、以下の6個の筋肉の総称になります。
梨状筋
上双子筋
下双子筋
外閉鎖筋
内閉鎖筋
大腿方形筋人は下半身で力を発揮する時、特に地面をしっかりと踏みしめて蹴るような動作の時には、股関節が外旋している方が大きな力が出せます。
したがって、地面を強く蹴るような動作をする時には基本的にはこの深層外旋六筋が強く働いて股関節を外旋位に保とうとします。また、地面をしっかりと踏んで腰を回転させようとする時にもこの筋群はよく働きます。
スポーツで深層外旋六筋を動かした後に放置しておくと、これらの筋群が股関節を外旋方向に引っ張ったままの状態にするため、内旋の柔軟性が失われてしまうのです。
つまり日常的にスポーツをする人ほど、股関節の内旋が硬くなりやすいといえるので、注意が必要です。
日頃から内旋ストレッチをしっかりと行い、柔軟性を高めておきましょう。