腹筋
脚を伸ばしたまま起き上がる時の仕組み
さて、ここで測定方法についても見ておきましょう。
脚を伸ばしたまま起き上がる時の身体の仕組みは、上半身より下半身の方が軽いので、お尻を支点にして起き上がろうとすると、普通は軽い脚側のほうが上がってきてしまいます。
この時、より大きく背中を丸められれば、お尻から頭までの距離が短くなるため、テコの原理でテコの短い上半身の方が軽くなって、上半身を起こすことができるのです。
つまり腹直筋が強くて、より背中を丸められれば、脚が浮かずに起き上がれるということになるのです。
この動作中は、腸腰筋より腹直筋のほうが大きく働くため、反り腰になることはなく、測定自体で腰痛になる危険性は低いのですが、測定結果が思わしくなかった方は、以下のエクササイズで、腹筋を強化してみてください。
改善エクササイズ
エルボータッチクランチ
仰向けに寝て太ももが床と垂直になるように上げる。
胸の前で腕をクロスして、指先で軽く肩を触れる。
この状態から、両肘が太ももにタッチする事を目標に最大努力で腰を丸める。
反動を使わずに2秒で腰を丸め、1秒でもとに戻る。
腰を丸める時に息を吐き切り、戻す時に吸う。
上記を10回繰り返して1セット。3セット行う。
ポイント
決して反動をつけて行わないこと。
太ももに肘がつかなくても、最大努力でよい。
太ももの方を引き寄せてしまわないこと。「起き上がる」のではなく、あくまで「腰を丸める」という動作を行うこと。
腹直筋は下半身の力を上半身に伝えるブリッジでもあるので、ここがしっかりしているかどうかで、スポーツのパフォーマンスは大きく変わってきます。
腹直筋は快適なスポーツライフのためにも、どうしても鍛えておきたい筋肉。
日頃からしっかり強化して、いつまでも楽しくスポーツできる身体をキープしたいものですね。