身体の柔軟性
前ももは酷使されている前ももの筋肉は、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と呼ばれています。全身の筋肉の中で、最も強くて大きい筋肉で、あらゆるスポーツ動作、特に走ったり跳躍したりする時に強い力を発揮します。
この大腿四頭筋、名称にも四とある通り、実は4つの筋肉の総称になっています。
4つの筋肉とは「大腿直筋」「外側広筋」「内側広筋」「中間広筋」です。足を動かす時に働く大腿四頭筋は、日頃から酷使されやすい場所ですが、その中でも「大腿直筋」という筋肉が、特に酷使されています。
というのも、大腿四頭筋の4つの筋肉は基本的には「膝を伸ばす」ための筋肉なのですが、唯一、大腿直筋だけはそれに加えて、股関節を曲げる動き、つまり、もも挙げのような動作も担当するのです。
例えば、サッカーで強くボールを蹴る動作や、キックボクシングでローキックを蹴る動作、ウォーキングやジョギングで前に足を振り出している時の動作がこれにあたります。
言いかえれば、膝を伸ばすだけの他の筋と違い、大腿直筋だけはいつも余分な仕事をしていることになります。
そしてよく使う筋ほど、そのまま放置すると硬くなりやすいのです。