腰痛7
同じ姿勢を長時間続けると、腰痛の原因になります
「立ち仕事は腰に悪い」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実は立ち仕事そのものというより、同じ姿勢を続けることで同じ場所が疲労するのが痛みやこりの大きな原因です。同じ場所に負荷がかかり過ぎないように、ひと工夫してみましょう。
筋肉の衰えをはじめ、椎間板(ついかんばん)や靭帯(じんたい)へのダメージも腰痛を引き起こします。下図のように、いくつもの短い骨がつながってできている背骨(脊椎)は、前後にゆるやかなカーブを描くS字型。骨と骨の間にはクッションの役割を果たす椎間板があり、靭帯によって連結されています。
背骨(脊椎)はS字型カーブにより、重力を分散したり衝撃を吸収したりしている。無理な姿勢を続けてS字型カーブに負荷をかけると、痛みやこりが起きやすくなる
背骨のカーブと上半身の重さを支えられる腹筋や背筋(はいきん)がしっかりついていない場合、靭帯や別の筋肉に負担がかかります。その結果、不自然な姿勢や体のゆがみなどの原因になり、腰痛を招きます。筋力は加齢によって衰えるので、普段から意識的に体を動かし、筋力を増やしましょう。