尿酸値が高くても「痛風」になる人は少数派だった?
尿酸値が7.0mg/dLを超えると痛風リスクが着実に高まる
この尿酸の血中濃度が「尿酸値」です。血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えると「高尿酸血症」という生活習慣病とされます。
40代後半の男性の健診結果例
この男性はここ数年、高尿酸血症(尿酸値が7.0mg/dL以上)が続いている。
尿酸値が7.0mg/dLを超えると、尿酸が結晶化して関節に沈着するようになります。「尿酸の生理的溶解度は6.4mg/dLですが、尿酸結合性たんぱくが存在するため、7.0mg/dLまでは過飽和状態にならずに血液中に存在可能です。しかし、7.0mg/dLを超えると、血液中に溶けきれなくなり、結晶化して関節に沈着するようになります」
この結晶が何かのはずみではがれると炎症が起きて、強烈な痛みを感じます。これが「痛風発作」と呼ばれるものです。痛風は、体温の低いひざから下、足の指やかかとなどに起こることが多く、個人による症状の違いがあるとはいえ、2日や3日は激痛のあまり歩くこともままならなくなることもあります。
尿酸値は高くなればなるほど、着実に痛風のリスクは高まっていきます。「尿酸値が7.0mg/dLを超え、8.0mg/dL、9.0mg/dLと上がっていくと、着実に痛風のリスクが高まります」