尿酸値が高くても「痛風」になる人は少数派だった?
カテゴリ: 新着情報 / Blog
作成日:2021年08月10日(火)
尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症
高尿酸血症でも、必ずしも痛風になるわけではない
ところが、高尿酸血症になっても全員が痛風になるとは限りません。高尿酸血症患者のうち、痛風発作を起こす人は一般に1割程度などともいわれます。そう、発作を起こさない人(無症候性高尿酸血症)の方が多数派なのです。中には10mg/dLを超えても発症しない人もいます。
研究報告や人種によって発症頻度に違いが見られますが、久留さんは「8.0mg/dLを超えると、5年間で3割程度の人が痛風を発生すると考えてください」と話します。
実際、台湾でのコホート研究では7.0~7.9mg/dLで5年以内に痛風発作を起こす人は10.8%、8.0~8.9mg/dLで27.7%、9.0mg/dL以上で61.1%となっています(J Rheumatol. 2000;27:1501-1505.)。