腸内フローラ
大人になってから腸内フローラを改善するにはどうしたらいい?では私たちの普段の生活で、腸内フローラを改善するにはどうしたらいいのでしょうか。一番簡単にできることは、善玉菌が好むヨーグルトなど発酵食品とオリゴ糖、食物繊維を摂取することです。ヨーグルトにはさまざまな種類がありますが、どれを選んでも同じ、というわけではありません。自分に合った菌が含まれていなければ、腸内フローラの改善には結びつきにくいのです。そのため、最近では朝と夜とで異なる種類のヨーグルトを摂取することを勧める医師や専門家が増えています。また同じヨーグルトを摂取し続けて、2週間たっても体調が改善されなければ別のヨーグルトを試すべき、とする意見もあります。いずれにせよ自分で判断するには、便秘や下痢など便通の変化、便の臭い、肌の調子などがバロメーターだと考えられます。お母さんの腸内環境を変えることで、生まれてくる赤ちゃんにいい影響を与える可能性を示唆する研究もあります。家族にアトピー症状のある妊婦150人以上を2グループに分け、一方にはLGG乳酸菌入りのカプセルを、もう一方にはプラセボ(偽薬)を飲ませるという実験がフィンランドで行われたことがあります。そして2年にわたって追跡調査が行われました。その結果、乳幼児のアトピー発症率は、プラセボを飲ませたグループでは46%だったのに対して、乳酸菌を飲ませたグループで23%と半減しました。妊娠中に乳酸菌で腸内環境を変えることによって、生まれてくる赤ちゃんのアレルギーを解消できる可能性があると示されたのです※4。