自律神経と腸の関係
腸と自律神経のバランスがカギ
では具体的にはどうすれば良いのでしょう?簡単な方法をいくつか紹介します。腸の働きをよくし、自律神経のバランスを整える生活を少し心がけてみてはいかがでしょうか。自律神経・「ストレス」が便秘や下痢を引き起こす。
腸の動きとストレスには密接な関係があります。人がストレスを感じると交感神経が優位になります。ところが腸のぜんどう運動を支配しているのは副交感神経ですからストレスが溜まると腸の動きが鈍くなり便秘を引き起こします。反対に神経性の下痢もストレスにより引き起こされます。便秘や下痢を解消するにはストレスを溜めない、腸内環境を整える、食物繊維(野菜、キノコ、海藻等)や発酵食品(納豆、みそ、キムチ、甘酒、ヨーグルト等)をとり入れる食生活を心がけることが大切です。
・「4と8の呼吸」をする。
私たちは自律神経のおかげで無意識に呼吸ができます。ところが物事に集中しているときやストレスがかかっているときなどは、交感神経が優位になり呼吸数が増えて浅くなります。そんな時に「4と8の呼吸」(ゆっくり4秒かけて息を吸い、8秒かけて息を吐く)をすると副交感神経を刺激することができます。通常の呼吸より多くの酸素を取り込むことで血管が開いて血流が良くなり、緊張した筋肉がゆるんでリラックスし、気持ちもゆったりと落ち着いてきます。
・「1日20回のほほえみ」を行う。
「笑う門には福来る」という言葉があるように口の両端をキュッと引き上げ、口角を上げるたびに副交感神経が刺激されて心に落ち着きが戻ります。