キーンペック病
キーンベック病になりやすい方とは?手を頻繁に使用する比較的若い男性に多いキーンベック病の原因は明らかになっていませんが、手を使用する頻度が高い方に多くみられる疾患であるといわれています。なかでも、大工など、手を頻繁(ひんぱん)に使用する職業の比較的若い男性に多い疾患であることがわかっています。大工しかし、女性や高齢者など若い男性以外の発症も確認されており、幅広い年代で発症する可能性があるといえるでしょう。キーンベック病の症状典型的な症状は、手首の痛みキーンベック病の典型的な症状は、手首の痛みです。疾患の初期には手首を動かしたときのみに痛みが発生していたような方でも、疾患の進行とともに、安静時にも痛みを伴うようになるケースが多いでしょう。ほかにも、疾患が進行すると、関節の動きが悪くなったり、握力が低下したり、手首が腫れるなどの症状が現れることがあります。キーンベック病と腱鞘炎(けんしょうえん)の違いキーンベック病は、現れる症状から疾患を特定することは難しく、他の手関節の疾患と混同されやすいといわれています。なかでも、キーンベック病と混同されやすい疾患として、腱鞘炎(けんしょうえん)があります。腱鞘炎は、腱を束ねる腱鞘(関節の動きがスムーズになるよう調整するはたらきを担う組織)が炎症を起こすために、痛みや腫れなどの症状が現れる疾患です。手首に現れることが多いために、キーンベック病と混同されるケースがあります。腱鞘炎との違いは、痛める部位と症状の現れ方手首キーンベック病と腱鞘炎の症状の違いは、キーンベック病のほうが、手首の痛みが長期間にわたり継続するといわれている点です。さらに、キーンベック病では、疾患の進行とともに関節の動きが悪くなり動作が制限されるケースがあることがわかっています。一方、腱鞘炎では、痛くて動かしにくいことはあるかもしれませんが、関節の動きが制限されるようなケースはほぼないでしょう。