太腿が痺れる病気
体の感覚は、皮膚などに分布している神経からの情報が脊髄せきずい(背骨の中を通っている)に伝わり、さらに脳に伝わることで成立します。これらの経路のどこかに異常があれば、神経が異常な信号を発し、しびれているという感覚が生まれます。どこで異常が起こるかによって、しびれの範囲や性質が変わります。脊髄や脊髄に近い神経の問題太もものしびれは、脊髄などの神経が原因となって起こることがあります。主な病気には以下のようなものがあります。脊柱管狭窄症せきちゅうかんきょうさくしょう歩いていると足がしびれてきて、休憩すると少しましになるという間欠性跛行かんけつせいはこうと呼ばれる症状が生じます。背骨の中の空間が狭くなる脊柱管狭窄症に特徴的な症状です。脊柱管狭窄症では、前かがみになると脊髄の入る空間が少し広くなるので、前かがみで自転車に乗ることはできる場合があります。脊柱管狭窄症
坐骨神経痛ざこつしんけいつう坐骨神経痛とは、お尻から太ももの裏のあたりに痛みが生じる症状のことを指します。原因はさまざまなものが考えられますが、腰椎椎間板ヘルニアなどの背骨の病気によって、坐骨神経(脊髄から出て足に至る太い神経)が圧迫されることが原因となっている場合があります。しかし、なかにはお尻あたりの筋肉に神経が締め付けられていることもあります。また、梨状筋と呼ばれる筋肉によって坐骨神経が圧迫されている場合は梨状筋症候群と呼ばれ、太ももからすね、足の甲や裏まで広い範囲でしびれることもあり、両側の場合も片側だけのこともあります。坐骨神経痛
感覚異常性大腿痛かんかくいじょうせいだいたいつう太ももの前から外側にかけてしびれ・痛み・触った感覚が分かりにくいといった症状が起こります。外側大腿皮神経が足の付け根で圧迫されて起こります。きつい服、肥満なども原因になります。単に一時的にしびれるだけでなく、治療が必要になる場合もあります。きついジーンズで正座をするようなことは控えましょう。