足の付け根のシコリ
腫瘍によるもの腫瘍によるものとしては、悪性リンパ腫などの血液中のリンパ球ががん化したものと、他の臓器などのがんが転移したものがあります。いずれも足の付け根のリンパ節が腫れてしこりが生じ、次第に大きくなります。ほとんどの場合、しこりに触れても痛みはありません。しこりのほか、発熱や食欲低下、体重減少といった全身症状が現れる場合もあります。しこりの大きさが2cmを超えるようであれば、悪性かどうか調べるために組織をとるなど検査をすることがあります。その他の原因リンパ節の腫れによるもの以外では、鼠径そけいヘルニアも原因のひとつに挙げられます。鼠径ヘルニア鼠径ヘルニアとは、足の付け根にある筋肉の隙間から腸などの内臓が飛び出す病気のことで、特に男性に多いとされています。内臓が飛び出すことで、足の付け根に柔らかい腫れやしこりのようなものが生じます。また、腫れやしこりが生じた部分に違和感や痛み、お腹に力を入れると突っ張るような感覚がでることもあります。