四十肩、五十肩
どんな症状が起こるの?
四十肩・五十肩によくみられる症状とは、腕を上げたときに痛みを感じるケースが多く、その他にも腕を横に上げると痛むケースなどがあります。また、時間の経過とともに痛くて腕を腰の後ろに回せない、髪を結べない、夜中に肩の痛みで目が覚めるなどの症状も発生するケースがあります。ひどくなると、一日中、じっとしていても肩関節がうずくなどの症状を訴える方もいます。
セルフチェックポイントと痛みがある際の対応
「あれ?なんだか肩が痛むぞ」と思ったときに以下のようなチェックをしてみてください。
バンザイした時に肩が痛む
肩が痛くて腰の後ろで両手を組めない
肩が痛くて後頭部で両手を組めない(髪が結えない)
就寝時、肩を下にして寝ると痛む
就寝時、肩が痛くて寝がえりできない
上着の脱着で肩関節が痛む
このような姿勢をとった際に肩関節がズキっと痛む場合は、整形外科への受診をおすすめいたします。
炎症を鎮めるための内服や運動療法などを継続して行うことで、より早期に痛みが治まるといわれています。
また、痛みを長期間放置してしまうと、関節が固くなり(拘縮といいます)、バンザイなどの姿勢ができなくなってしまうケースもあるため、早期発見・早期治療が肝要です。
最後に・・・
年齢を重ねるにつれ、加齢による筋力の低下や関節の可動性が低下するという変化が起こりやすくなります。このような加齢に伴う変化により、四十肩・五十肩は発生しやすくなります。
特に、普段デスクワークが多く、慢性的な肩こりなどをお持ちの方は要注意です。
肩こりは肩甲骨の可動性(動き)が低下していることが多く、肩甲骨の動きの低下は肩関節の可動性の低下へと連鎖して、四十肩・五十肩を起こす要因の一つとなります。
普段から、意識して肩甲骨を動かしたり首や肩関節周りのストレッチをしたり、あるいはインナーマッスルが弱らないようトレーニングをしておくことが有効な予防対策であるといえます。