股関節外旋の柔軟性
股関節外旋の動きが硬いと何がいけないのか
股関節外旋とは、簡単に言えば「つま先を外側に向ける」という動き、別の言い方をすると「太ももの正面を外側に向ける」という動きのことです。
日常動作で言えば、「あぐらをかく動作」がそれに当たります。スポーツで言えば「相撲の四股を踏む動作」の時の股関節の動きをイメージすると分かりやすいと思いますが、その他にも、バスケットボールのディフェンス、バレーボールのレシーブ、野球の内野手の守備など、ほとんどのスポーツで股関節の外旋動作が必要とされます。
その際、股関節がより外旋されている方が股関節の動きの自由度が高く、結果的にスポーツパフォーマンスが向上するので、スポーツプレイヤーには股関節外旋の柔軟性が必要とされるのです。バスケットボールを例に、具体的に見てみましょう。
例)バスケットボールのディフェンス
股関節が外旋できると膝を大きく横に開くことができます。すると骨盤を立てやすくなって、上半身を起こしやすくなり、腰を落とした時の重心位置が身体の中心にきやすくなります。重心が身体の中心にあると前後左右どちらに重心移動することも容易になるので、反応スピードが上がるため、ディフェンスのレベルが向上します。
逆に股関節が外旋できないと膝が外に開かず、結果として腰を落とした時に骨盤が前傾してしまい、重心がかなり前方に傾いてしまいます。後方へのフェイントをかけられたら一発で抜かれてしまうでしょう。