股関節の内旋
股関節内旋とは
前回は股関節外旋について解説しましたが、今回はそれと相関関係にある股関節内旋について見ていきましょう。
股関節内旋とは、簡単に言えば「つま先を内側に向ける」という動き、別の言い方をすると「太ももの正面を内側に向ける」動きのことです。
日常動作で言えば、いわゆる「内また」、スポーツでいえば「ゴルフのスイングのフィニッシュの時の前足」の股関節の動きがそれに当たります。ヨガの「鳩のポーズ」の後ろ足や、「割り座」も股関節内旋の動きになりますが、特に男性は「割り座」に苦手意識を持つ方も多いのではないでしょうか。これは骨盤の形状の男女差も若干関係しています。
内旋といえば、イチロー選手が打席で構えている時、極端な内旋位(内また)なのは、スポーツ業界では有名な話です。
もちろんイチロー選手が内またなのには理由があります。
なぜならバッターにとってピッチャーに対する後ろ足の股関節が大きく内旋できているほど、すなわちつま先が大きく内側にひねられているほど、そこから強く腰を回転させて強いスイングができるからです。