骨盤のねじれ
骨盤が回旋したまま歩くと骨盤が左に回旋しているケースを例にとって見てみましょう。
骨盤が左に向いていても、本人は真っ直ぐに歩いているつもりだとします。
しかし、骨盤が左に向いている分だけ身体全体も少ずつ左を向き始めます。またつま先が外に向いている(外旋)ほうが足は強い力が出せるので、右足の蹴りが強くなり、余計身体は左に押し出されていくようになります。
その状態で50歩も歩くと相当、左に押し出され、ますます身体が左を向いている状況になる可能性が高くなるのです。骨盤の回旋状態では、スポーツパフォーマンスは低下する例えば骨盤が左に回旋しがちな人が、ランニングをするとどうなるでしょう。
この場合、骨盤の左が後方にある状態なので、左足のほうが後ろに行きやすく、逆に前に出しにくくなります。一方、右骨盤が右前にあるので、右足は非常に出しやすく、逆に後ろに大きく押せません……。こうして、走る動作に相当なロスが発生し、ランニングフォームやスピードに悪影響を及ぼすことになるのです。骨盤が回旋した姿勢になってしまう原因骨盤が回旋した姿勢になってしまう原因は、日常の様々な場面に潜んでいます。例えば、パソコンはテーブルのどっち側にあるでしょうか。もしも右にあるならば、いつのまにか身体を右にひねっている時間が長くなっているはずです。
また、車によく乗る人は、運転席のシートがかなり後ろに下がっていないでしょうか。
もしも後ろに下がっていると、アクセルを踏むのに右足のほうを相当前に出す形、つまり骨盤が左を向く形にならざるを得えません。
普段の生活習慣は、その人の骨盤の向きにかなり影響を与えているのです。