骨盤のねじれ
骨盤の回旋とはいつもどちらかの脚を組んで座っていたり、重い荷物を持つ手が決まっていたり。多くの人は本人の自覚とは関係なしに、身体の癖や長年の生活習慣のせいで、骨盤にねじれが生じているものです。この骨盤のねじれのことを、骨盤の回旋といいます。例えば、骨盤が正面に向いている状態で身体を右にねじることを右回旋といいますが、この時におヘソが右を向かずに正面を向いているならば、骨盤の方が左に回旋しているという状況になります。
もしもこの様に骨盤が左回旋している状態で、前に歩こうとするとどうなるでしょうか。左に回旋している骨盤に対して、右足のつま先は外を向く形(外旋)、左足のつま先は内を向く形(内旋)になってしまいます。このように骨盤は、きちんと正面に向いているとは限らず、むしろ正面を向いていないケースはかなり多いのです。骨盤を回旋させる働き、つまりウエストをねじる機能を持つ筋が「外腹斜筋」と「内腹斜筋」です。
普段から右骨盤が前に出たような座り方や立ち方をしていたりすると、この腹斜筋は常に骨盤を左に回旋させるような収縮を起こしていることになり、それがいつの間にか定着してしまい、常に骨盤が左に回旋したまま、つまり骨盤がねじれたままになってしまうのです。