関節痛
関節痛2 スポーツ時の関節障害
最近、スポーツを始めた中高年の人に、関節痛を起こす人が増えています。ハードなスポーツでなくても、ウォーキング、ジョギング、ゴルフ、テニス、筋肉トレーニングなどを行うときにも注意が必要です。中高年になると関節の軟骨がすり減り、軽度の変形性関節症を起こしていることが少なくありません。それを考えず、つい無理をしてしまうのが、最大の原因です。
もっとも多いのは、ひざの関節障害です。スポーツをするとき、ひざには大きな力が加わります。歩くときには体重の2~3倍、走るときには5~10倍もの負荷がかかります(速さや走り方、靴の種類などによっても差があります)。いきなり走ったり跳んだりすると、ひざに過度の負担がかかり、半月板(軟骨)が割れたり、じん帯の断裂を起こすことも少なくありません。
また、足首のねんざやひじの脱臼なども、関節痛の原因となります。それほどひどい症状でなくても、つい夢中になってやり過ぎ、関節痛を起こす人も少なくありません。ジムなどでトレーナーの指導を受けている場合でも、ひざやひじの状態は把握しづらいので、自分でも注意しておく必要があります。
もしスポーツをしていて関節に違和感をおぼえたら、炎症を抑えるために数日は休んで、様子をみることが大切です。また予防のため、次のことを心がけましょう。
ストレッチなどの準備運動をきちんとする
ひざに負担がかかりにくいクッション性のよい靴をはく
最初はゆっくりからだを動かし、徐々にペースを上げていく
張り切り過ぎない(翌日に疲れが残らない程度に)
スポーツの後は軽い体操などでクールダウンする