膝痛2
関節痛1 変形性関節症って何?
関節痛の原因で、いちばん多いのが関節の老化ともいえる変形性関節症です。私たちの関節は、軟骨がクッションとなってスムーズに動くようにできています。その軟骨が加齢とともにもろくなり、欠けたりすり減ったりして、周囲に炎症を起こすのです。
変形性関節症がもっとも起こりやすいのは、ひざです。ひざは、立っているだけで全体重のほとんどを支えています。座ったり立ち上がったりするときにも、大きな力が加わります。さらに加齢によって足の筋肉が衰えると、ひざへの負担がいっそう大きくなるため、ひざ痛を起こす人が多いのです。
変形性関節症の痛みは、初期には湿布薬などを貼ると治まってしまいます。ところが関節の軟骨は欠けたり、すり減ったりすると元に戻らないため、症状は少しずつ悪化していきます。やがて立ったり座ったりの動作がしにくくなり、少し歩くと痛むような状態になります。そうするとだんだん歩かなくなるため筋肉がさらに衰え、症状も進むという悪循環におちいりやすいのです。
そのため関節に違和感をおぼえたら、早めに予防をするか、痛みがある場合には受診することが大切です。