腰痛18
ハンバーガーの中身と椎間板のイメージが、まだ繋がらないと言う方もいると思いますので、今度は背骨と椎間板を使って説明してみます。
ハンバーガーでは左手と右手でしたが、背骨と椎間板では分かりやすいように前と後ろで説明したいと思います。具体的な椎間板が潰れるイメージ
ハンバーガーのクラウン(上にのっているパン)とヒール(具材がのっている下のパン)がそれぞれ背骨になります。そして間の具材が椎間板ということになります。そして左手と右手の役割がそれぞれ上下の背骨をつなぐ後ろ側(背中側)の筋肉と、前側(お腹側)の筋肉ということになります。
前側の筋肉と後ろ側の筋肉がちゃんと伸びることができれば、椎間板に極端な負担がかかることはありません。これがハンバーガーを左手と右手で交互に押さえた場合と同じ状態です。ところが、前側の筋肉が硬く縮んで伸びなくなってしまっている状態で、後ろ側に腰を反らしたらどうなってしまうでしょうか。そうです、椎間板を押しつぶすような力が加わってしまいます。つまり右手で押さえたのと同じ状態です。
更に、今想像している背骨の上の背骨に繋がっている筋肉も同じように硬くなって伸びなくなってしまっていると、一つの長い棒のようになって、てこの原理が働いてしまうのはイメージできますでしょうか。
このてこの原理が働くので、少しの力しか加わっていないのに、椎間板を押しつぶすような大きな力が発生してしまうのです。椎間板ヘルニアになる箇所というのは、だいたい決まっていますよね。ほとんどのケースで第5腰椎と仙骨の間、もしくはその近辺の椎間板がヘルニアになることが多いのも、このてこの原理が働きやすい箇所だからなのです。