腰痛17
椎間板ヘルニアになる理由椎間板の中にはゲル状の髄核があり、その周りをバームクーヘンのような年輪状の構造をした線維輪が包んでいます。幾重にも重なっている層を突き破って中身が外に飛び出してくると言うのは、かなりの力が加わらなければなかなか起きないはずです。例えば、階段から滑り落ちて尻餅をつくなど、大きな負荷があったのなら、椎間板ヘルニアになってもおかしくないのですが、日常生活でこのようなことが果たしてあるのでしょうか。実は、ある特定の状態になると、外部から大きな負荷がかからなくても、椎間板が潰れてしまうような大きな力が加わることがあります。いつものように皆さんの想像力を少しお借りして、説明してみましょう。椎間板が潰れるイメージ
ハンバーガーを思い浮かべてみてください。
ハンバーガーの両端を手で持っています。その状態で、左手だけでハンバーガーの上下をぎゅっと押さえてみてください。ハンバーガーの中身はどうなるでしょうか。右に寄りますよね。逆に左手の力を抜いて、今度は右手で押さえてみてください。今度は中身が左に寄りますね。では、今度は右手で押さえたまま、左手でも押さえたら、中身はどのようになるでしょうか。
そうです、飛び出してしまいますよね。つまりヘルニアになったのです。