自律神経
自律神経が乱れると、何がマズい?心身の不調を感じている人は、自律神経が乱れている可能性が高いと言えるでしょう。自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経から成り立っています。交感神経は、活動しているときや緊張状態のときに優位になり、副交感神経は休息しているときやリラックス状態のときに優位になります。これらのバランスが乱れ、どちらか一方だけが優位な状態が長く続くと、自律神経が乱れ、心身の不調が生じるのです。心身の調子が悪くなれば、当然、仕事や勉強の質も下がってしまいますよね。ベストなパフォーマンスを発揮するためには、交感神経と副交感神経のバランスをとることが重要です。また、自律神経が乱れると、パフォーマンスが低下するだけでなく、免疫力が下がり、病気を招きやすくなることも。新潟大学の安保徹教授によると、人は交感神経が優位になりやすく、交感神経が優位な状態が長引くと癌などの病気を発症してしまうそう。免疫力を高めるためには、副交感神経を優位にする必要があるのです。しかし、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏によると、副交感神経の活動レベルは、年齢を重ねるにつれて、徐々に下がってしまうそう。では、自律神経をコントロールするには、どうしたらよいのでしょう? そのカギは「呼吸」。ふだん、私たちは無意識に息をしていますが、呼吸を意識的にコントロールすると、交感神経と副交感神経のバランスをとることが可能になるのです。