トイレで目が覚める… 「夜間多尿」改善ポイントは?
正解(間違っている記述)は、(1)夜間にトイレに起きる回数が2回以上になると、夜間多尿 です。
夜間、トイレのために1回以上起きなければならない症状を夜間頻尿といいます。日本泌尿器科学会によると、40歳以上の約4500万人に夜間頻尿の症状があるとされ、その頻度は、加齢とともに上昇します。
夜間頻尿の原因には、前立腺肥大や過活動膀胱[注1]による尿意切迫感、睡眠障害(睡眠が浅くなったときに尿意を感じる)などがありますが、そのほかの大きな原因として、夜間多尿というものがあります。日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟さんによると、夜に2回以上トイレに起きる夜間頻尿の人のうち、実に4分の3は夜間多尿になっていると言われます。
夜間頻尿と違い、夜間多尿という言葉は耳慣れないという人も多いでしょう。高橋さんは両者の違いをこう説明します。「夜間頻尿は、夜、寝ているときにトイレに行きたくなるという症状を表す言葉です。その原因の1つが、夜間多尿という病態です。夜間多尿は、1日の尿量のうち、夜、寝ている間に出る尿の割合が増えている状態で、具体的には1日の総尿量の33%以上が就床中に出ている状態を夜間多尿と呼びます」。1日の尿量全体が増えているのではなく、昼間に出る分の尿が、夜に出てしまっているのです。