手の痛みと痺れ
手は27個の骨からできています。このたくさんの手の骨を動かすことができるのは、筋肉と骨を結び付ける「腱(けん)」があるからです。
前腕の筋肉からのびている腱は、手のひら側と手の甲側に手首から指先まで通っていて、骨と筋肉を結びつけています。この腱が引っ張られることで骨・関節が動きます。腱が骨から離れないように、「腱鞘(けんしょう)」という鞘のような組織で覆われています。
さらに、「神経」が、手首からそれぞれの指先へと枝分かれして伸びています。
本当は怖い手指の痛み・しびれ 命に関わる病気の可能性も
複雑で精密な動きが可能な手指。この手指に「痛み」や「しびれ」が起こる病気はたくさんあります。
なかには、「しびれ」が命に関わる病気のサインであったりすることもあるので、特徴的な症状を知っておきましょう。手の病気だと思ったら、実は脳や全身の病気であることもめずらしくはありません。
手指の痛み・しびれといった症状について
手指に痛みやしびれが起こる病気はたくさんあります。なかには、命に関わる病気もあるので、痛みやしびれ以外にどのような症状があるのかを見極めることが大切です。
見極めるポイントは次の3つです。
手指にしびれと痛みがある
指を伸ばそうとすると「カクン」となって、痛みと腫れがある
指をまっすぐ伸ばせず、痛みがある
「手足のしびれの原因、セルフチェック」はこちら指の痛みや腫れは「腱鞘炎」かも小指以外のしびれ、痛みは「手根管症候群」かも小指と薬指だけのしびれは「肘(ちゅう)部管症候群」かもひじから手の小指側の痛み・しびれは「胸郭出口症候群」かも指の関節が変形。膨らみが硬いなら「変形性指関節症」かも指の関節が変形。膨らみが軟らかいなら「関節リウマチ」かも