バランス
バランスが良いとはどういうこと?
日常生活の中でよく耳にするバランスという言葉。「左右のバランス」「心と身体のバランス」「食生活のバランス」などなど、まさにバランスのとれた状態をよしとするシーンはたくさん思い浮かびますね。
スポーツにおけるバランス能力は、筋力や持久力と並ぶ重要な要素と言われています。
バランスが良いというと、一般的には片足立ちでグラつかないようなことを指して使われますが、実際には少しニュアンスが違います。
実は、人は常にバランスが崩れているのであり、本当の意味でのバランスの良い人とは、この常に崩れているバランスをすみやかに修正できる能力を持つ人のことを言うのです。
例えば、歩くためには最初の一歩を踏み出して、自ら不安定な状態=「バランスの崩れた状態」を作らなければ前に進むことはできません。
つまり、崩れた体勢の調整能力が高いこと、崩れた重心を瞬時に安定させる能力が高いことをバランスが良いと言うのです。
単に片足で立っているという状況ではなく、何かをやりながら片足で立っている時、つまりより不安定な状況でもいかにすみやかに重心を安定させられるかが重要になるのです。