緊張性頭痛
緊張型頭痛
過度の緊張やストレスなどが関連しているとされる頭痛の総称で、他の疾患を原因としない慢性頭痛の中で、もっとも一般的で患者数が多い。頭痛の起こる頻度によって、稀発反復性緊張型頭痛、頻発反復性緊張型頭痛、慢性緊張型頭痛に分けられる。頭全体、もしくは後頭部から首にかけて締めつけや圧迫感があり、拍動感(ズキズキする感じ)はないことが特徴。精神的なストレスのほか、一定の姿勢を長時間継続すること、疲労による筋肉の緊張、血管の圧迫などによって発症する。患者は中高年に多いが、パソコンの使用頻度が高い若年層にも増えている。片頭痛と合併することもしばしば認められる。
原因
長時間のパソコン、携帯メール、ゲーム機の使用や車の運転など、不自然な姿勢を長時間続けることが一因。また前かがみ・うつむき姿勢、高さの合わない枕の使用などがきっかけで発症することも多い。体の冷えなどによる身体的ストレスも原因となり得る。それに加え、不安、緊張、仕事のプレッシャーなどの精神的ストレスも神経や筋肉の緊張を高め、頭痛を誘引する。頭痛のメカニズムは完全には判明されていないが、交感神経の過剰、筋肉の緊張による血管の圧迫、血液循環の不良などによって起きると考えられている。また頭痛の原因はタイプ別に異なる。頭痛の頻度が少ない「反復性緊張型頭痛」は、肩こりなど筋肉の緊張が原因とされている。一方で、頭痛がほぼ毎日の「慢性緊張型頭痛」は筋肉の緊張に加え、精神的なストレスも大きく関わっているとされている。