ワカメなどの海藻 よく食べる人は心筋梗塞リスク低く
虚血性心疾患のリスクが男性で24%、女性で44%低下
男性では、海藻をほとんど食べない人を参照とすると、ほぼ毎日食べる人の虚血性心疾患のリスクは24%低くなっていました。一方で、海藻摂取量と脳卒中のリスクの間には、統計学的に有意な関係は見られませんでした。また、虚血性心疾患と脳卒中を合わせて、海藻摂取との関係を調べたところ、統計学的有意差は示せませんでしたが、リスクは12%低下する傾向が見られました。
女性についても同様に分析したところ、ほぼ毎日食べる人の虚血性心疾患のリスクは、ほとんど食べない人に比べ44%低いことが分かりました。一方で、海藻摂取量と脳卒中のリスクの間には有意な関係は見られませんでした。虚血性心疾患と脳卒中を合わせると、リスクは11%低下する傾向が見られましたが、統計学的有意差は認められませんでした。
以上のように、海藻の摂取量は、心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症リスクと逆相関の関係を示しました。研究者たちは、「海藻を摂取する人は、健康に良い食事を心がけている可能性があるため、野菜や果物、大豆、魚、緑茶などの摂取量も考慮して分析したが、結果は一貫していた」と述べています。