腰痛・膝痛持ちでも痛くない! 疲れない歩き方の極意
階段昇降の技 ~骨盤幅スタンス歩き~
歩き方を変えたほうがいい場所の一つが階段だ。膝が痛い人にとって、階段の上り下りは大きな負担だが、歩き方で負荷を軽減できる。
ポイントは足の幅。ふらつきやすい人、手すりがないと怖い人は、足を体の中央、一直線上に足を出す「モデルウオーク」になっていることが多い。足を骨盤幅より少し外側に出し、足裏全体をつけるように着地すると安定する。脚の筋肉ではなく、背骨や骨盤を使って、体を引き上げるよう意識する。
下りるとき、上るとき、それぞれの具体的な注意点は次の通りだ。
【下りる】
階段を下りるときは、足の幅を骨盤幅よりも少し広めに取り、足裏全体で踏む。足を下ろした側の骨盤を下げ、背骨をしなやかに使って頭を反対に振れば上体が安定し、足裏へのダメージも減らすことができる。
体の中心に足を下ろそうとすると、バランスを崩しやすく不安定になる。さらに背骨や骨盤が硬く固定されていると、下についた足に負荷がかかりやすく、ふらついて手すりが必要になる。